181 『美しいもの、けなげなもの、可愛いもの、または真に強い勇ましいものに感動して、思わず感情がこみあげて、涙があふれるというのは若さの証しです。ものに感動しないのが年をとったということでしょう。』
182 『病気は神さまの与えてくださった休暇だと思って、ありがたく休養するのが一番いい。』
183 『不平等で理不尽な世の中に、人間は送り出される。だからそこに、宗教が必要になってくるのだ。』
184 『夫の働きと夫の愛情に頼りきっていられた幸福な妻ほど、未亡人にされた瞬間から不幸は深刻になる。』
185 『夫婦の間でも、恋人の間でも、親子の間でも、常に心を真向きにして正面から相手をじっと見つめていれば、お互いの不満を口にする前に相手の気持ちがわかるはずです。』
186 『別れの辛さに馴れることは決してありません。幾度繰り返しても、別れは辛く苦しいものです。それでも、私たちは死ぬまで人を愛さずにはいられません。それが人間なのです。』
187 『本を読まない青春なんて、青春ではありません。』
188 『本を読んで想像力を養って、人に愛を感じて優しくする。もうそれだけで人間に生まれてきた価値があるんです。』
189 『本当に家庭的な女になることくらい易しそうで難しいことはない。』
190 『本当に苦しんでいる子どもに、いろんな理屈を言っても駄目。まずは、子どもを抱きしめてやることが大切なんです。』
191 『本当に相手の痛みが分かるには、やっぱり自分があらゆる痛みを味わったほうが分かる。』
192 『無為にだらしない生き方をするより真剣に生きるほうが、たとえ短命でも値打ちがあります。』
193 『無関心を決めこむというのは、他人の運命に対する同情心も、あるいは想像力もないことを意味している。』
194 『無常を、この世のはかなさを示す語と考えず、この世は常ならず、と自分流に解釈してきた。この世では同じ状態は決して続かない。』
195 『木々の緑や紅葉や美しい花が地球から消え去ったら、人間の暮らしは殺風景になり、感動することがなくなってしまうでしょう。』
196 『夜の熟睡を死んだように眠ると譬えるのは、適切な表現かもしれません。人は夜、眠りの中に死んで、朝目を覚ます時は死から甦るのだと考えられるからです。「日々これ新たなり」ですね。』
197 『与えられた限りある時間に、思い残すことなく人をたっぷり愛しておかなければとしみじみ思います。』
198 『要するに、妻子ある男の口説き文句を真に受けてはなりません。』
199 『理解できないと投げ出す前に、理解しようと相手と同じレベルに立って感じることを心がけましょう。』
200 『恋はさめるのが当然。けれども恋人はそれを認めようとはしないから不幸がおこる。』
201 『恋を得たことのない人は不幸である。それにもまして、恋を失ったことのない人はもっと不幸である。』
202 『恋愛についていえば、十代であろうとも六十、七十代であろうと原則に変わりはない。』
203 『老人とは残るこの世の時間の少なくなった人のことです。だからこそ、いっそうこの世を愉しむ権利があるんです。』
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