『鬼』の付くことわざを集めて一覧にまとめました。粗暴で荒々しいイメージの『鬼』という漢字をつかった強さを表す言葉や鬼に例えて罵る言葉、不気味さを表す言葉などがあります。 ここではこれらのとわざに意味を添えて一覧で紹介していきます。
オレンジ『鬼』の付く諺(ことわざ) 一覧
鬼に金棒 – おににかなぼう – ただでさえ強いものに、一層の強さが加わること。鬼に鉄杖(てつじょう)。 |
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鬼に鉄杖 – てつじょう – ただでさえ強いものに、一層の強さが加わること。鬼に金棒(おににかなぼう)。 |
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鬼に衣 – おににころも – 表面は慈悲深そうなようすをしていても、内心は鬼のように恐ろしいこと。もともと鬼は裸で衣類を必要としないところから、不必要なこと。不釣り合いなことのたとえ。 |
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恐れ入谷の鬼子母神 – おそれいりやのきしもじん – 恐れ入りました、ということをしゃれていったことば。「おそれいる」と「入谷(江戸の地名)の真源寺に祀られる鬼子母神」を掛けたもの。 |
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鬼が出るか蛇が出るか – おにがでるかじゃがでるか – 前途の運命の予測しがたいことのたとえ。 |
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鬼瓦にも化粧 – おにがわらにもけしょう – 醜いものも化粧することによって、けっこう見られる容貌になるというたとえ。 |
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鬼にもなれば仏にもなる – おににもなればほとけにもなる – 相手の出方次第で恐ろしい敵にもなれば頼もしい味方にもなるということ。 |
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鬼の霍乱 – おにのかくらん – ふだんは病気に縁のない人が、珍しく病気にかかること。 |
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鬼の居ぬ間に洗濯 – おにのいぬまにせんたく – 怖い人や気兼ねする人のいない間に、のんびりくつろいで気晴らしをすることをいう。 |
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鬼の首を取ったよう – おにのくびをとったよう – 大した功績もないのに、大手柄を立てたと思って得意げに自慢している様子。 |
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鬼の空念仏 – おにのそらねんぶつ – 冷酷で慈悲のない者がうわべだけ慈悲深く見せたり、神妙な態度でふるまうこと。 |
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鬼の亭主に鬼神の女房 – おにのていしゅにきじんのにょうぼう – 鬼みたいな冷酷で残忍な夫には、それと釣り合う女が女房になる。似たもの夫婦の意。 |
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鬼の女房に鬼神 – おにのにょうぼうにきじん – 鬼みたいな冷酷で残忍な夫には、それと釣り合う女が女房になる。似たもの夫婦の意。 |
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鬼の目にも涙 – おにのめにもなみだ – 鬼のように冷酷で無慈悲な人間でも、時には他人の苦しみや悲しみに憐れみや同情を感じて涙を流す事もあるということ。 |
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鬼の目にも見落とし – おにのめにもみおとし – 何でも見通す鋭い目を持つ鬼でも見落としがあるように、注意深い人でも見落としや手抜かりがあるということ。 |
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鬼も十八番茶も出花 – おにもじゅうはちばんちゃもでばな – 醜い鬼でも年ごろになれば美しく見え、番茶でもいれたばかりは香りがある。なんにでも盛りの時期があるということ。 |
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鬼も頼めば人食わず – おにもたのめばひとくわず – 鬼もこちらから食べてくれというと、かえって食いたがらないということから、相手の好きなことでもこちらから頼むともったいぶってしてくれないことのたとえ。 |
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鬼も角折る – おにもつのおる – 鬼のような悪人でも何かのきっかけで善人に変わることのたとえ。 |
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親に似ぬ子は鬼子 – おやににぬこはおにご – 子は当然親に似るものであるが、似てないとすればの子に違いないということ。子供の素行が悪い時に使うことば。 |
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餓鬼に苧殻 – がきにおがら – まったく頼りにならないことのたとえ。やせ衰えて頼りにならない餓鬼が、折れやすい苧殻(麻の茎)を武器として振り回しても何の役にも立たないという意味から。 |
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