スポンサーリンク

陰暦の『月の異称』一覧 全456種類|和風月名 1月 – 12月の別名

陰暦の『月の異称』一覧 全456種類|和風月名 1月 - 12月の別名 一覧
スポンサーリンク

1月=睦月・2月=如月・3月=弥生・4月=卯月・5月=皐月・6月=水無月・7月=文月・8月=葉月・9月=長月・10月=神無月・11月=霜月・12月=師走

のようにそれぞれの月には異称(別名)と言われるものがたくさんあります。もともと太陰太陽暦の暦月に用いていたものですので、太陽暦の暦月とは平均して1か月ほど季節感がずれます。月の和名の由来には諸説あり、名称もたくさんありますが、ここでは色々な月の異称を各月ごとに一覧で紹介しています。

 

 

スポンサーリンク
スポンサーリンク

月と季節の関係

 

季節 和名
正月 睦月(むつき)
二月 如月(きさらぎ)
三月 弥生(やよい)
四月 卯月(うづき)
五月 皐月(さつき)
六月 水無月(みなづき)
七月 文月(ふみづき)
八月 葉月(はづき)
九月 長月(ながつき)
十月 神無月(かんなづき)
十一月 霜月(しもつき)
十二月 師走(しわす)

 

 

陰暦(旧暦) 月の異称・別称・別名一覧

 

旧暦(きゅうれき)というのは、太陰(月の異名)の満ち欠けを基準として作った暦のことです。
1ヵ月を29日(小の月)或いは30日(大の月)として、1年を12ヵ月にしたもので、陰暦や太陰暦ともいいます。

現代の日本で使われている暦は、太陽暦(陽暦)に合わせた「新暦」で、明治政府が、国際的に使われているグレゴリウス暦(グレゴリオ暦)に合わせるため、旧暦の明治5年(1872)12月3日を、新暦の明治6年1月1日としました。

しかし、農業や伝統行事では、現代でも旧暦を使う場面が多くあります。

 

 

1月 睦月

年の改まる月。正月になると一家が和やかに睦まじく楽しい日を送るということからいわれはじめた。

 

異称・読み方 異称・読み方
睦月
むつき
首歳
しゅさい
建寅月
けんいんげつ
上春
じょうしゅん
孟春
もうしゅん
初月
しょげつ
霞初月
かすみそめづき
初歳
しょさい
暮新月
くれしづき
初春
しょしゅん
早緑月
さみどりづき
初陽
しょよう
三微月
さんびづき
始和
しわ
太郎月
たろうづき
新春
しんしゅん
子日月
ねのひづき
青陽
せいよう
初空月
はつそらづき
泰月
たいげつ
初春月
はつはるづき
大簇
たいそう
初見月
はつみづき
端月
たんげつ
王春
おうしゅん
年端月
としはづき
開歳
かいさい
肇歳
ちょうさい
開春
かいしゅん
年初
ねんしょ
解凍
かいとう
発歳
はつさい
嘉月
かげつ
方歳
ほうさい
華歳
かさい
芳歳
ほうさい
月正
げっせい
甫年
ほねん
元月
げんげつ
睦月
むつき
献歳
けんさい
昵月
むつき
献春
けんしゅん
陬月
むつき
歳始
さいし
孟陬
もうすう
歳首
さいしゅ
孟陽
もうよう
主月歳
しゅげつさい
履端
りたん

 

 

2月 如月

 

暖かさに一度脱いだ着物を、寒の戻りでさらに着直すため「着更衣」とよんだのが始まりとされる。「生更ぎ」の意で草木が生えてくる月だという説もある。

 

異称・読み方 異称・読み方
衣更着
きさらぎ
酣春
かんしゅん
建卯月
けんぼうげつ
橘如
きつじょ
仲春
ちゅうしゅん
夾鐘
きょうしょう
如月
きさらぎ
恵風
けいふう
梅津早月
うめつさつき
降入
こうにゅう
梅津五月
うめつさつき
春半
しゅんはん
梅津月
うめつづき
春分
しゅんぶん
梅見月
うめみづき
星鳥
せいちょう
小草生月
おくさおいづき
大壮月
たいそうげつ
木の芽月
このめづき
仲序
ちゅうじょ
中の春
なかのはる
仲鐘
ちゅうしょう
初花月
はつはなづき
仲陽
ちゅうよう
雪消月
ゆきげづき
美景
びけい
為如
いじょ
陽中
ようちゅう
殷春
いんしゅん
令月
れいげつ
華朝
かちょう
麗月
れいげつ
花朝
かちょう
令節
れいせつ

 

 

3月 弥生

 

弥生(いやおい)が転化したもので、いよいよ生い茂ること、つまり草木が勢いよく成長し始める月という意味である。

 

異称・読み方 異称・読み方
弥生
やよい
蚕月
さんげつ
建辰月
けんしんげつ
修禊
しゅうけい
季春
きしゅん
宿月
しゅくげつ
早花咲月
さはなさきづき
春抄
しゅんしょう
早花月
さはなつき
春章
しゅんしょう
花咲月
はなさきづき
称月
しょうげつ
花津月
はなつづき
清明
せいめい
花見月
はなみづき
竹秋
ちくしゅう
春惜月
はるおしみづき
殿春
でんしゅん
夬月
かいげつ
桃月
とうげつ
佳月
かげつ
桃浪
とうろう
嘉月
かげつ
桃緑
とうろく
花月
かげつ
祓月
はらえづき
華節
かせつ
晩春
ばんしゅん
花飛
かひ
病月
びょうげつ
花老
かろう
杪春
びょうしゅん
禊月
けつげつ
暮春
ぼしゅん
穀雨
こくう
暮陽
ぼよう
姑洗
こせん
暮律
ぼりつ
五陽
ごよう
末春
まつしゅん
載陽
さいよう
末垂
まつすい
桜月
さくらづき
夢見月
ゆめみづき

 

 

4月 卯月

 

卯の花が咲く「卯の花月」から転じたという説。又、稲の苗を植える「植月」、あるいは種が芽を出す「産み月」が転じたという説がある。

 

異称・読み方 異称・読み方
卯月
うづき
首夏
しゅか
建巳月
けんしげつ
純陽
じゅんよう
孟夏
もうか
小満
しょうまん
卯花月
うのはなづき
初夏
しょか
得鳥羽月
えとりはづき
新夏
しんか
木葉採月
このはとりづき
正陽
せいよう
夏初月
はつはづき
清和
せいわ
夏端月
はつはづき
清和月
せいわづき
花残月
はなのこりづき
跡踵
せきしょう
維夏
いか
仲呂
ちゅうりょ
陰月
いんげつ
鎮月
ちんげつ
槐夏
かいか
麦秋
ばくしゅう
乾月
けんげつ
乏月
ぼうげつ
乾梅
けんばい
余月
よげつ
圉余
ごよ
六気
りくき
始夏
しか
六陽
りくよう
修景
しゅうけい
立夏
りっか

 

5月 皐月

苗代から早苗を取って田に移し植える時期なので早苗月と言っていたのが、詰まって「さつき」に なったという説。又、同じ「さなえ」でも「小苗」と書き、小苗を取る月、つまり「さなえつき」を略して「さつき」としたという説の二つがある。

 

異称・読み方 異称・読み方
皐月
さつき
鶉月
うづらづき
建午月
けんごげつ
開明
かいめい
仲夏
ちゅうか
啓月
けいげつ
稲苗月
いななえづき
啓明
けいめい
早稲月
さいねづき
写月
しゃげつ
賤男染月
しずおそめづき
小刑
しょうけい
授雲月
じゅうんづき
星花
せいか
田草月
たぐさづき
盛夏
せいか
多草月
たぐさづき
長至
ちょうし
橘月
たちばなづき
梅夏
ばいか
月不見月
つきみずづき
梅月
ばいげつ
吹喜月
ふききづき
梅天
ばいてん
浴蘭月
よくらんづき
榴月
りゅうげつ
悪月
あくげつ
芒積
ぼうせき
梅の色月
梅のいろづき
茂林
ぼりん
雨月
うげつ
厲皐
れいこう

 

 

6月 水無月

田の一番草や二番草を取り終わって、まずまず稲作の大切な仕事をし尽くした、つまり「皆し尽くした月」が詰まって「みなつき」。又、旧暦の6月は梅雨が明けて水が少ないからという二つの説が有力。

 

異称・読み方 異称・読み方
水無月
みなづき
庚伏
こうふく
建未月
けんびげつ
鶉火
じゅんか
季夏
きか
常夏
じょうか
青水無月
あおみなづき
焦月
しょうげつ
弥涼暮月
いすずくれづき
小暑
しょうしょ
風待月
かぜまちづき
水月
すいげつ
三伏之秋
さんぷくのあき
積夏
せきか
涼暮月
すずくれづき
則旦
そくたん
蝉の羽月
せみのはづき
旦月
たんげつ
鳴雷月
なるかみづき
長夏
ちょうか
鳴神月
なるかみづき
長列
ちょうれつ
波達羅盈月
はだらえづき
遯月
とんげつ
松風月
まつかぜづき
晩夏
ばんか
常夏月
とこなつづき
晩月
ばんげつ
炎陽
えんよう
未月
びげつ
季月
きげつ
伏月
ふくげつ
極暑
きょくしょ
陽氷
ようひょう

 

 

7月 文月

稲の穂が脹らむ季節だから「穂ふくらむ月」。穂がよく見えるようになるから「穂見月」。牽牛・織女に詩歌の文を供え祭る七夕の行事にちなんで「文月」という説。中国の7月7日に書物の虫干しをする習慣が日本に伝わり「文書ひらく月」という説もある。

 

異称・読み方 異称・読み方
文月
ふづき
処暑
しょしょ
建申月
けんしんげつ
親月
しんげつ
孟秋
もうしゅう
新秋
しんしゅう
秋初月
あきそめづき
相月
そうげつ
女郎花月
おみなえしづき
早秋
そうしゅう
七夕月
たなばたづき
素商
そしょう
棚機月
たなばたづき
窒相
ちっそう
七夜月
ななよづき
肇秋
ちょうしゅう
文被月
ふみひろげづき
桐月
とうげつ
愛逢月
めであいづき
桐秋
とうしゅう
夷則
いそく
否月
ひげつ
槐秋
かいしゅう
蘭月
らんげつ
瓜時
かじ
蘭秋
らんしゅう
享菽
きょうしゅく
流火
りゅうか
上秋
じょうしゅう
涼月
りょうげつ
初秋
しょしゅう
冷月
れいげつ

 

 

8月 葉月

『奥義抄』によると、木々の葉がそろそろ散り落ちる頃なので「葉落月」、これを略して「はつき」となったとしている。『類聚名物考』では、秋を知らせる雁が初めて渡ってくる月、つまり「初来(はつき)月」だと説明している。

 

異称・読み方 異称・読み方
葉月
はづき
桂月
けいげつ
建酉月
けんゆうげつ
桂秋
けいしゅう
仲秋
ちゅうしゅう
秋高
しゅうこう
秋風月
あきかぜづき
秋半
しゅうはん
草津月
くさつづき
深秋
しんしゅう
葉落月
はおちづき
豆雨
ずう
木染月
こぞめづき
清月
せいげつ
濃染月
こぞめづき
清秋
せいしゅう
染色月
そめいろづき
盛秋
せいしゅう
竹の春
たけのはる
壮月
そうげつ
月見月
つきみづき
素月
そげつ
燕去月
つばめさりづき
竹春
ちくしゅん
紅染月
べにそめづき
仲商
ちゅうしょう
雁来月
かりきづき
長五
ちょうご
観月
かんげつ
天岡
てんこう
寒旦
かんたん
南呂
なんりょ
橘春
きつしゅん
剥事
はくじ
迎寒
げいかん
白露
はくろ

 

 

9月 長月

『拾遺和歌集』の問答歌によると、秋も次第に深まり、夜の時間が長くなってくると恋する人は朝が来るのが待ち遠しく、夜が長く感じられるから「夜が長い月」となったとしている。また、賀茂真淵は「稲苅月(いながりづき)」の上下を略して「なが月」となったと説明している。

 

異称・読み方 異称・読み方
長月
ながつき
窮秋
きゅうしゅう
建戌月
けんじゅつげつ
九秋
きゅうしゅう
晩秋
ばんしゅう
勁秋
けいしゅう
色取月
いろどりづき
玄月
げんげつ
彩る月
いろどるつき
高秋
こうしゅう
小田刈月
おだかりづき
歳晏
さいあん
菊月
きくづき
残秋
ざんしゅう
菊の秋
きくのあき
終玄
しゅうげん
菊間月
きくまづき
授衣
じゅえ
菊見月
きくみづき
粛霜
しゅくそう
梢の秋
きずえのあき
凄辰
せいしん
青女月
せいじょづき
霜辰
そうしん
竹酔月
ちくすいづき
天雎
てんき
寝覚月
ねざめづき
剥月
はくげつ
紅葉月
もみじづき
杪秋
びょうしょう
祝月
いわいづき
杪商
びょうしょう
詠月
えいげつ
無射
ぶえき
季秋
きしゅう
暮秋
ぼしゅう
季商
きしょう
暮商
ぼしょう
季白
きはく
末秋
まつしゅう
朽月
きゅうげつ
末垂
まつすい

 

 

10月 神無月

日本全国の神様が、政治などの話し合いに毎年10月に出雲国に集まるため、神様が留守になるから「神無月」となった説が有力。したがって、出雲国だけは「神在月」と呼ぶ。又、雷の鳴らない「雷無し月」、その年に収穫した新しい米で酒を醸し造る「醸成月」とする説もある。

 

異称・読み方 異称・読み方
神無月
かんなづき
吉月
きつげつ
建亥月
けんがいげつ
極陽
きょくよう
孟冬
もうとう
玄英
げんえい
神去月
かみさりづき
坤月
こんげつ
雷無月
かみなかりづき
始冰
しひょう
鏡祭月
きょうさいげつ
小陽春
しょうしょうしゅん
神在月
かみありづき – 出雲地方での呼び名
上冬
じょうとう
神有月
かみありづき – 出雲地方での呼び名
初冬
しょとう
小春
こはる
新冬
しんとう
小春月
こはるづき
正陰月
せいいんづき
時雨月
しぐれづき
早冬
そうとう
鎮祭月
ちんさいげつ
大月
たいげつ
初霜月
はつしもづき
大素
たいそ
小六月
ころくがつ
方冬
ほうとう
応鐘
おうしょう
陽月
ようげつ
開冬
かいとう
立冬
りっとう
亥冬
がいとう
良月
りょうげつ

 

 

11月 霜月

 

霜月の語源は『奥義抄』の中に「十一月(しもつき)、霜しきりにふるゆえに、霜降月というを誤れり」とあるように霜降月の変化したものだとするのが定説になっている。

 

異称・読み方 異称・読み方
霜月
しもつき
広寒
こうかん
建子月
けんしげつ
辜月
こげつ
仲冬
ちゅうとう
朔易
さくえき
顔見月
かおみせづき
三至
さんし
神楽月
かぐらづき
子月
しげつ
神帰月
かみきづき
周正
しゅうしょう
神来月
かみきづき
章月
しょうげつ
霜降月
しもふりづき
正冬
せいとう
霜見月
しもみづき
盛冬
せいとう
露隠端月
つゆこもりのはづき
達月
たつげつ
雪待月
ゆきまちづき
短至
たんし
雪見月
ゆきみづき
暢月
ちょうげつ
竜潜月
りゅうせんづき
天泉
てんせん
一陽来復
いちようらいふく
冬半
とうはん
天正月
てんしょうづき
復月
ふくげつ
黄鐘
おうしょう
陽復
ようふく
葭月
かげつ
風寒
ふうかん

 

 

12月 師走

12月を師走とした一番古い文献は『日本書紀』の桓武天皇紀で「十有二月」と書いて「しわす」と読ませている。語源については『奥義抄』によると、12月は僧を迎えてお経を読ませるので、僧が東西に忙しく走り回ることから「師走り月」。又『類聚名物考』によると、春夏秋冬四季のおしまい、つまり「四季はつる月」からきているとしている。

 

異称・読み方 異称・読み方
師走
しわす
厳月
げんげつ
建丑月
けんちゅうげつ
玄律
げんりつ
晩冬
ばんとう
極月
ごくげつ
梅初月
うめはつづき
さ月
さげつ
乙子月
おとごづき
茶月
さげつ
弟子月
おとごづき
残冬
ざんとう
親子月
おやこづき
三冬月
さんとうづき
暮来月
くれこづき
三余
さんよ
暮古月
くれこづき
四極
しきょく
年積月
としつむづき
小歳
しょうさい
果ての月
はてのつき
除月
じょげつ
春待月
はるまちづき
清祀
せいし
雪月
ゆきづき
大呂
たいりょ
黄冬
おうとう
凋年
ちょうねん
弟月
おとづき
天晧
てんこう
嘉平
かへい
冬索
とうさく
季冬
きとう
二之日
にのひ
窮陰
きゅういん
汎月
はんげつ
窮紀
きゅうき
氷月
ひょうげつ
窮月
きゅうげつ
杪冬
びょうとう
窮凋
きゅうちょう
暮歳
ぼさい
窮冬
きゅうとう
暮節
ぼせつ
窮稔
きゅうねん
暮冬
ぼとう
苦寒
くかん
臘月
ろうげつ
月窮
げっきゅう
臈月
ろうげつ

 

スポンサーリンク
スポンサーリンク
KOTONOHA ウェブ

コメント

タイトルとURLをコピーしました