日本語の一人称を表す名称 一覧 全70種類|『拙者』『某』『拙僧』『小生』など

日本語の一人称を表す名称 一覧 全70種類|『拙者』『某』『拙僧』『小生』など 一覧
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『俺』『僕』『私』『拙者』『某』など日本にはたくさんの自分を示す表現があります。これを一人称といい、話し手自身・書き手自身を指す表現です。ここでは古くから伝わっている一人称の表現から現代で使われている表現まで見やすく一覧にまとめて紹介しています。

 

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日本語の 一人称(自称) 一覧

 

 

公的表現の一人称

 

わたくし – 私

話し手や書き手が自分自身また自分自身を含む仲間をさす語。丁寧な言い方をするときに使う。

 

わたし – 私

話し手や書き手が自分自身また自分自身を含む仲間をさす語。わたくしのくだけた言い方。「わたくし」の「く」が省略された。

 

私的表現の一人称

 

あたし – 私

「わたし」のくだけた表現。主に女性が用いる口語。

 

あたくし – 私

「わたくし」のくだけた表現。「あたし」より丁寧な表現。主に女性が用いる。

 

あたい – 私

「あたし」のさらにくだけた表現。

 

わし – 儂・私

「わたくし」の省略形。年輩の男性が用いる事が多い。

 

おれ – 俺・己・乃公

多く男性に使用されている一人称。鎌倉時代までは二人称として使われた。江戸時代には貴賎男女を問わず幅広く使われた。

 

おら – 俺ら

主に男性が用いる一人称。関東地方以北で使われる。

 

おれさま – 俺様

「俺」を高慢にした表現。実際に自称として用いられる事は少ない。

 

おいら – 俺等・己等

主に男性が用いる一人称。

 

おれっち

「俺」の変型で江戸っ子言葉。

 

じぶん – 自分

話し手や書き手が自分自身をさす語。話し手自身を指す言葉。昔の軍人・警官やいわゆる体育会系の男性がよく使用する。

 

ぼく – 僕

男性が自分自身を指す語。フォーマルな場での使用も許容される。

 

おい

九州地方の男性が使う一人称。

 

おいどん

九州地方の男性が使う一人称。

 

うら

北陸方言(福井県、石川県など)方言で主に男性が使う一人称。

 

ぼくちゃん、ぼくちん

主に男性が使用する。かわいこぶったり、ふざけたりして使う。

 

わ、わー – 我・吾

古代からあった日本語の一人称。わたし。われ。あ。おのれ。

 

わえ – 我・吾

近畿地方で用いる表現。

 

わて

近世末期以降の近畿地方で用いる表現。落語の世界や高齢層で使われる。

 

わい

「わし」がくだけたもの。主に男性が用いる一人称。

 

こち – 此方

一人称。私。私ども。

 

こっち – 此方

「こちら」のくだけた言い方。一人称。自分。わたし。自分の側。

 

こちら – 此方

一人称。話し手の側と相手の側とに分けた上で、話し手の側であることを強く意識していう語。自分の側。当方。「こっち」よりやや丁寧な一人称。

 

うち – 内

関男女関係なく用いられるが、女性や子供が多く使う一人称。自分。わたし。

 

おりゃあ、ぼかぁ、わたしゃ、あたしゃ、わしゃあ、おらぁ

一人称 +「は」を崩した表現で「ゃあ」「ゃ」「ぁ」を既成の一人称につけ足す表現がある。

古風な表現の一人称

 

 

 

てまえ – 手前

「こちら」の代わりに使用される語。現在でもビジネスなどで「手前ども」といった形で使われている。

 

あちき

様々な地方から集められた遊女達が、お国訛りを隠すために使用した「廓言葉」における女性の一人称。

 

わっち

様々な地方から集められた遊女達が、お国訛りを隠すために使用した「廓言葉」における女性の一人称。

 

わたしめ – 私め

女性の使用人が主人に対して使用したり位の低い者が目上の人物に対して使用する。「め」は自分を卑下する接尾辞。

 

わたくしめ – 私め

女性の使用人が主人に対して使用したり位の低い者が目上の人物に対して使用する。「め」は自分を卑下する接尾辞。

 

あっし – 私

「あたし」がさらに崩れた表現。男女を問わず、庶民に多く使用された。

 

ちん – 朕

天子・天皇が詔勅や公文書内における一人称として用いた。

 

こなた – 此方

一人称。わたし。わたくし。「こちら」の意。主に武士階級や公卿・華族の女性が用いた。

 

こちとら – 此方人等

「こなた」の庶民の無作法な言い方。単数にも複数にも用いられる。おれたち。われわれ。自分。おれ。

 

それがし – 某

主に武士の一人称として用いる。戦国時代などに多く使われた。わたくし。男性が自分をへりくだって言う一人称。

 

なにがし – 某・何某

男性が自分をへりくだって用いる一人称。わたくし。それがし。拙者。

 

やつがれ – 僕

自分自身をへりくだっていう一人称。

 

しょうせい – 小生

主に手紙などの書面上で用いられ、男性が自分をへりくだって使う。目上の人に対しては使わない。

 

ぐせい – 愚生

かつて手紙などで、男性が謙称として使用した。小生。

 

わらわ – 妾・私

女性が自分をへりくだって言う語。特に武家の女性が用いた。

 

まろ – 麻呂・麿

平安時代以後に一人称として、身分や男女を問わずに用いられた一人称。現代では主に創作において公家言葉として使われる。

 

よ – 余・予

平安時代以後使用されるようになった自分自身を指す語。

 

わがはい – 我輩、吾輩、我が輩、吾が輩

男性が自分自身を指す語。男性が自分のことを尊大な存在として用いる一人称。

 

せっしゃ – 拙者

主に武士、侍、忍者などが自分のことを謙って使用する語。

 

みども – 身共

武士階級で、同輩か同輩以下に対して使われた改まったいいかたの一人称。男性が用いる。

 

あ – 我・吾

奈良時代以前から平安時代まで使われた古い日本語の一人称。われ。私。

 

な – 己・汝

古い日本語の一人称。自分。おのれ。

 

われ – 我・吾

古くからある自分自身を指す語。

 

おのれ – 己・己れ

自らを卑下した謙遜の意を含む表現。平安時代から多用されている人称。

 

 ごじん – 吾人

かつて書簡や文章で、男性が使用した。

 

ふしょう – 不肖

自分自身をへりくだっていう一人称。

 

ひさい – 非才

自らの才をへりくだって使う。主に男性が使用した。

 

 ふさい – 不才

自らの才をへりくだって使う。主に男性が使用した。

 

 ふねい – 不佞

自らの才をへりくだって使う。主に男性が使用した。

職業・ビジネスでのの一人称

 

ぐそう – 愚僧

僧侶が自分をへりくだって言う語。

 

せっそう – 拙僧

僧侶が自分をへりくだって言う語。

 

ぐとく – 愚禿

僧侶が自分をへりくだって言う語。

 

ほんかん – 本官

官職にあるものの自称。警察官、士官、裁判官、事務次官等が自分を指す言葉。現在ではほとんど用いられなくなっている。

 

しょうかん – 小官

官職にあるものの自称で、「本官」の謙譲語。

 

ほんしょく – 本職

公務員が職務において用いる自称。

 

しょうしょく – 小職

「本職」の謙譲語。官職にあるものが、自分をへりくだる一人称。

 

とうほう – 当方

話者本人及び、話者の属している場所、組織・団体などを含めて言われる場合が多い。ビジネスなどの比較的改まった場で使用される。

 

かめい – 下名

ビジネスなどの場で自分をへりくだっていう語。

 

とうしょく – 当職

弁護士、弁理士、司法書士等の専門職が当該職務において用いることが多い。

 

へいしょく – 弊職

弁護士、弁理士、司法書士等の専門職が当該職務において用いることが多い。弊職は謙譲語。

 

当○

「当社」 – 会社または神社)、「当行」(銀行)、「当法人」(監査法人など)、「当組合」、「当院」(病院・医院)、「当校」(学校)など。

 

弊○

「弊社」 – 会社または神社)、「弊行」(銀行)、「弊法人」(監査法人など)、「弊組合」(組合)、「弊院」(病院・医院)、「弊校」(学校)など。「弊○」は謙譲語。

 

とうきょく – 当局

送信局が自らの名を名乗る際に使用される。

 

こちら

アマチュア無線などの通信において自らの名を名乗る際に使用される。

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