法人などの表現
- 【きしゃ – 貴社】
会社や神社などに対する丁寧表現。 - 【おんしゃ – 御社】
会社や神社などに対する丁寧表現。 - 【きこう – 貴行】
銀行に対する丁寧表現。 - 【きし – 貴紙】
新聞に対する丁寧表現。 - 【貴○】
そのほか、貴店(店舗)、貴局(放送局・無線局・郵便局等)、貴校(学校)貴院(病院・診療所等)、貴誌(雑誌・同人誌)など、「貴」+ 一般名称で二人称の丁寧表現。
敵対的な表現
- 【きさま – 貴様】
男性が同輩または目下の者に対して用いる相手をののしって言う語。 - 【うぬ – 汝・己】
相手を卑しめて言う語。 - 【われ – 我・吾】
相手を卑しめて言う場合が多い。 - 【おのれ – 己】
目下の者に対して用いる語。また、人をののしる時に使う語。 - 【こいつ – 此奴】
人を軽んじ、ののしったり親しみをこめたりしていう。 - 【おれ・おりゃ・おら – おれら】
相手を見くだして言う表現。 - 【てめぇ – 手前】
相手を卑下して言う表現。 - 【おのれ・おどれ・おんどれ・のれ・どれ】
相手を卑下して言う表現。 - 【きさま・きさわ・きさん】
相手を見くだして言う表現。
敬意を払う表現
- 【きこう – 貴公】
武士や軍人が目上に対して用いた敬語。 - 【けい – 兄】
男性が、同性の先輩または同輩に対して尊敬の意をこめて呼びかける呼称。 - 【きかん – 貴官】
軍人・自衛官同士などで、相手を敬っていう。 - 【きしょく – 貴職】
役人などを敬っていう語。 - 【きけい – 貴兄】
男性が、手紙などで、同輩または先輩に対して敬意や親しみ込めて用いる。 - 【きし – 貴姉】
男性が自分と対等または年長の女性を敬って呼ぶ語。 - 【けい – 卿】
主君が臣下を呼ぶ際に用いる。 - 【きくん – 貴君】
地位のある人に対して用いる。
代名詞を使わない二人称
出典・参考: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
- 【お兄さん・お姉さん・おじさん・おばさん・おじいさん・おばあさん】
血縁関係を対象とする言葉だが、見知らぬ相手などで他の呼称が当てはまらない場合は血縁関係のない相手に対しても用いる。 - 【親父・お袋・兄貴・姉貴・おじき・あねさん】
血縁者に対するぞんざいであるが、親愛の情が込められた男性的な呼びかけ。 - 【おっさん・おばはん】
年長者への二人称で、主に血縁関係にない(見知らぬ)中年以上の相手に言う。 - 【爺(じじい)・婆(ばばあ)】
中高年以上(または50~65歳以上)の年長者に対して、血縁関係を問わず用いられる極めて攻撃的な二人称。 - 【爺爺(じいじ)・婆婆(ばあば)】
主に子供が祖父母に対して親しみを込めて使うが、血縁関係を問わず年長者に対して使われることもある。 - 【先生】
学校の児童・生徒が教師に対して使うほか、教師が互いに呼び合うときにも使われる。教師のほか、医師、教授、議員、弁護士など社会的立場が高いとされる職業の人にも使われる。 - 【師匠・師・老師・お師さん・お師様・尊師】
いずれも弟子が師を呼ぶ時の呼称。 - 【先輩】
部活動や学校のクラブ活動、学校内において下級生が上級生を呼ぶときに使われる。 - 【陛下・殿下・閣下・猊下(げいか)】
「陛下」は天皇や国王などの君主、及びその配偶者と皇太后、太皇太后に、「殿下」は他の皇族・王族に対して使用。「閣下」は高位高官の人物に対して、「猊下」は高僧に対して用いる。江戸時代までは、摂政・関白・太閤に対しても殿下と呼んでいた。現代日本では、正式な場合を除けば天皇・皇后に対する「陛下」、その他の皇族に対する「殿下」以外はあまり使用されない。 - 【主上(おかみ)・上様】
公家が彼らのトップたる天皇を呼ぶ時用いた。また江戸幕府で将軍への敬称としても使われた。 - 【殿・お殿さん・王・姫・姫様・お姫(ひい)さん】
いずれも歴史的に、藩主・君主や家の主に対して、臣下が使った呼称。 - 【御前・御前様(ごぜん・ごぜんさま)】
特に位の高い人物に対して使われる。 - 【旦さん・御寮さん・ぼんち・いとさん】
船場の商家における、経営者一族への敬称。 - 【お客様】
客に対して使う二人称。 - 【患者様】
病院ではお客様の代わりに使われる。 - 【小僧(こぞう)・小童(こわっぱ)・小娘(こむすめ)・女(おんな)】
いずれも見知らぬ女、子供を見下していう言葉。時代劇などで多い。小僧は現在でも使われる。 - 【童(わら・わろ)】
本来「わらわ、わらべ、わらし」など子供をさす言葉であるが、転じて幼稚な者や未熟者をさす言葉としても使われる。 - 【餓鬼(ガキ)】
幼児や青少年を貶めて言う敵対的二人称。仏教用語に由来する。
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