『猫足』『泥棒猫』『猫鼠同眠』など「猫」の付く言葉を集めて一覧にまとめました。二字熟語、三字熟語、四字熟語、ことわざ・慣用句の一覧です。読み方意味付きで紹介しています。
『猫』の付く言葉 一覧
『猫』の付く2文字の言葉 一覧
熟語・読み | 意味 | |
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熊猫 ぱんだ |
パンダ | |
山猫 やまねこ |
野生のネコ。 | |
猫額 びょうがく |
ねこのひたい。狭いこと。 | |
猫又 ねこまた |
化けて人を害するといわれるもの。化け猫。 | |
猫鮫 ねこざめ |
ネコザメ目ネコザメ科の海水魚。 | |
猫車 ねこぐるま |
土砂などを運搬する一輪の手押し車。 | |
猫舌 ねこじた |
熱い物を食べれないこと。 | |
猫草 ねこぐさ |
オキナグサの別名。飼い猫に食べさせるための草。 | |
猫足 ねこあし |
猫のように音を立てないで歩くこと。 | |
猫背 ねこぜ |
首や背を丸めた姿勢。 | |
猫萩 ねこはぎ |
マメ科の多年草。 | |
猫八 ねこはち |
江戸時代に猫・犬・鶏などの鳴き声をまねて金品をもらって歩いた者。 | |
猫飯 ねこまんま |
猫に与える餌。また、米飯に鰹節や味噌汁などをかけた食事。 | |
猫柳 ねこやなぎ |
ヤナギ科の落葉低木。 | |
斑猫 はんみょう |
コウチュウ目ハンミョウ科に属する昆虫。 |
『猫』の付く3文字の言葉 一覧
熟語・読み | 意味 | |
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どら猫 どらねこ |
盗み食いをなどをする猫や野良猫。 | |
猫の額 ねこのひたい |
場所の狭いことのたとえ。 | |
猫の目 ねこのめ |
非常に変化しやすいことのたとえ。 | |
猫跨ぎ ねこまたぎ |
猫でもまたいで通り過ぎる意から味のよくない魚。 | |
招き猫 まねきねこ |
人を招く姿をした猫の像。縁起物。 | |
猫ばば ねこばば |
金品などを不当に自分の物にすること。 | |
猫っ毛 ねこっけ |
猫の毛のように、柔らかい頭髪。 | |
猫被り ねこかぶり |
おとなしそうなふりをすること。 | |
野良猫 のらねこ |
飼い主のない猫。 | |
猫頭巾 ねこずきん |
江戸時代に、火消しが火事場でかぶった頭巾。 | |
猫額大 びょうがくだい |
土地などの面積が狭いこと。 | |
泥棒猫 どろぼうねこ |
盗み食いする猫。隠れて悪いことをする者。 | |
猫目石 ねこめいし |
宝石にする金緑石。 |
『猫』の付く4文字・5文字の言葉 一覧
熟語・読み | 意味 | |
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猫撫で声 ねこなでごえ |
きげんを取るためのやさしくこびるような声。 | |
猫だまし ねこだまし |
相撲で、相手をひるませて優位の型に入る戦法。めくらまし。 | |
猫の目草 ねこのめそう |
山中の湿地に生えるユキノシタ科の多年草。 | |
猫かわいがり ねこかわいがり |
むやみにかわいがること。 |
『猫』の付く四字熟語 一覧
熟語・読み | 意味 | |
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窮鼠噛猫 きゅうそごうびょう |
追い詰められると弱いものでも相手を打ち倒すことがあるということ。 | |
能猫陰爪 のうびょういんそう |
能力のある者は、それをひけらかすようなことはしないたとえ。 | |
猫鼠同処 びょうそどうしょ |
立場の違う者がかばい合って悪事を働くこと。 | |
照猫画虎 しょうびょうがこ |
本質をとらえず、形だけまねすること。 | |
猫鼠同眠 びょうそどうみん |
立場の違う者がかばい合って悪事を働くこと。 |
『猫』の付くことわざ・慣用句 など 一覧
熟語・読み | 意味 | |
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窮鼠 猫を噛む きゅうそ ねこをかむ |
窮地に追いつめられて必死になれば弱者でも強者を打ち倒すことがあるということ。 | |
結構毛だらけ猫灰だらけ けっこうけだらけねこはいだらけ |
「大いに結構だ」のふざけた言い方。 | |
犬は人につき猫は家につく いぬはひとにつきねこはいえにつく |
犬は飼い主に従い、猫は住処に執着する。 | |
皿嘗めた猫が科を負う さらなめたねこがとがをおう |
大きな犯罪を犯したものが処罰されず、関係した小物ばかりが刑罰を食うこと。 | |
借りてきた猫 かりてきたねこ |
慣れない場所では、普段と違って非常におとなしくしている様子。 | |
秋の雨が降れば猫の顔が三尺になる あきのあめがふればねこのかおがさんじゃくになる |
秋でも雨降りの日は暖かくなるので、寒がりの猫も喜ぶということ。 | |
女の心は猫の目 おんなのこころはねこのめ |
女性の心は、猫の目のように変化しやすいというたとえ。 | |
上手の猫が爪を隠す じょうずのねこがつめをかくす |
能力のある者は、それをひけらかすようなことはしないたとえ。 | |
鼠捕る猫は爪を隠す ねずみとるねこはつめをかくす |
能力のある者は、それをひけらかすようなことはしないたとえ。 | |
男猫が子を生む おとこねこがこをうむ |
ありもしないことの例え. | |
猫に経 ねこにきょう |
ありがたい説教を話して聞かせても無駄なことの例え。 | |
猫が胡桃を回すよう ねこがくるみをまわすよう |
猫が胡桃をもてあそぶように、じゃれついたりすること。 | |
猫が手水を使うよう ねこがてみずをつかうよう |
ごく簡単に顔を洗う事のたとえ。 | |
猫が肥えれば鰹節が痩せる ねこがこえればかつおぶしがやせる |
一方に利があれば他方は損することのたとえ。 | |
猫が熾をいらうよう ねこがおきをいらう |
ちょっかいを出すことのたとえ。 | |
猫と庄屋に取らぬは無い ねことしょうやにとらぬはない |
賄賂を受け取る役人を罵っていう言葉。 | |
猫にまたたび、お女郎に小判 ねこにまたたびおじょろうにこばん |
大好物のたとえ。一番効果のあるもののたとえ。 | |
猫にもなれば虎にもなる ねこにもなればとらにもなる |
状況しだいで、おとなしくも凶暴にもなるということのたとえ。 | |
猫に会った鼠 ねこにあったねずみ |
絶体絶命の様子。 | |
猫に鰹節 ねこにかつおぶし |
油断できないことのたとえ。 |
熟語・読み | 意味 | ||
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猫に九生あり ねこにきゅうしょうあり |
猫は9つの命を持つという迷信から、猫は執念深くなかなか死なないということ。 | ||
猫に傘 ねこにからかさ |
驚くこと、嫌がることのたとえ。 | ||
猫に紙袋 ねこにかんぶくろ |
ずさりすることや、ためらうこと。 | ||
猫に小判 ねこにこばん |
貴重なものを与えても、本人にはその値うちがわからないことのたとえ。 | ||
猫に木天蓼 ねこにまたたび |
大好物のたとえ。 | ||
猫に木天蓼お女郎に小判 ねこにまたたびおじょろうにこばん |
大好物のたとえ。 | ||
猫の額にある物を鼠が窺う ねこのひたいにあるものをねずみがうかがう |
大胆不敵なことをするたとえ。 | ||
猫の寒乞い ねこのかんごい |
寒がりの人でも、暑い夏には冬が恋しくなるということのたとえ。 | ||
猫の逆恨み ねこのさかうらみ |
助けてくれた人を逆に恨んだりすること。余計なお節介は無用ということ。 | ||
猫の魚辞退 ねこのうおじたい |
本当は欲しくてたまらないのに、遠慮すること。 | ||
猫の子を貰うよう ねこのこをもらうよう |
猫の子をもらうときのように、縁組みが容易にうまくいくこと。 | ||
猫の子一匹いない ねこのこいっぴきいない |
人が全くいないたとえ。 | ||
猫の手も借りたい ねこのてもかりたい |
忙しくて人手が不足しているときに、どんな手伝いでもほしいことのたとえ。 | ||
猫の首に鈴を付ける ねこのくびにすず |
いざ実行となると、引き受ける人がいないほど至難なことのたとえ。 | ||
猫の前の鼠 ねこのまえのねずみ |
身がすくんで動けない様子のたとえ | ||
猫の前の鼠の昼寝 ねこのまえのねずみのひるね |
身に危険が迫っている事を知らないことのたとえ。 | ||
猫の恋 ねこのこい |
晩冬から初春にかけて、猫が恋をする季節。初春の季語。 | ||
猫は虎の心を知らず ねこはとらのこころをしらず |
凡人には大人物の心はわからないというたとえ。 | ||
猫は三月を一年とす ねこはみつきをひととせとす |
成長が早く、人間の一年が猫の3ヶ月に当たるということ。 | ||
猫は三年の恩を三日で忘れる ねこはさんねんのおんをみっかでわすれる |
恩を三日で忘れてしまうくらい薄情な動物だということ。 | ||
猫は長者の生まれ変わり ねこはちょうじゃのうまれかわり |
猫はいつものんびり寝ていることから前世は何不自由なく暮らしていた長者だろうとといこと。 |
熟語・読み | 意味 | |
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猫も跨いで通る ねこもまたいでとおる |
猫でさえも関心を示さない味の悪い魚のこと。 | |
猫も杓子も ねこもしゃくしも |
だれもかれも。なにもかも。 | |
猫を一匹殺せば七堂伽藍を建立せるより功徳あり ねこをいっぴきころせばしちどうがらんをこんりゅうするよりこうとくあり |
猫は執念深いといわれることから、一匹殺せば寺院を建てるよりご利益が多いことをいう。 | |
猫を殺せば七代祟る ねこをころせばしちだいたたる |
猫は執念深いといわれることから、殺すと子々孫々までたたるという俗説。 | |
猫を追うより鰹節を隠せ ねこをおうよりかつおぶしをかくせ |
猫を追い払うよりも鰹節を取りのぞくほうが簡単ということ。 | |
猫を追うより魚をのけよ ねこをおうよりさかなをのけよ |
猫を追い払うよりも魚を取りのぞくほうが簡単ということ。 | |
猫を追うより皿を引け ねこをおうよりさらをひけ |
猫を追い払うよりも皿を取りのぞくほうが簡単ということ。 | |
猫を被る ねこをかぶる |
本性を隠して、おとなしそうに見せかけること。 | |
猫が耳を洗うと雨が降る ねこがみみをあらうとあめがふる |
風や湿度の変化を素早く感じ取ることができる猫が耳を洗ったら雨が降る前触れという言い伝え。 | |
猫叱るより猫を囲え ねこしかるよりねこをかこえ |
猫に魚を取られて猫を叱るより、取られないようにすること。予防が大切。 | |
猫舌の長風呂入り ねこじたのながぶろいり |
猫舌の人はぬるま湯が好きで入浴時間が長いこと。 | |
鳴く猫は鼠を捕らぬ なくねこはねずみをとらぬ |
よくしゃべる者は口先だけで実行が伴わないというたとえ。 |
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