『火』という漢字を使った二文字・三文字・四文字以上の言葉・四字熟語・ことわざを見やすく一覧にまとめました。物を燃やしたり熱を発する『火』の性質を表した言葉をご覧ください。
『火』の付く 言葉 一覧
『火』の付く二字熟語
- 別火
【べっか】 日常と忌み、物忌みの状態の間で穢れが伝播することを防ぐため、用いる火を別にすること。 - 劫火
【こうか】 仏語で、世界を焼き尽くしてしまう大火。 - 劫火
【ごうか】 仏語で、世界を焼き尽くしてしまう大火。 - 天火
【てんか】 落雷によって起こる火災。自然に起こる火災。 - 弄火
【ろうか】 火遊び。 - 引火
【いんか】 他の火が燃え移ること。 - 心火
【しんか】 火のように激しく燃え立つ、怒り・恨みなどの感情。 - 怒火
【どか】 ひどく怒ること。 - 急火
【きゅうか】 不意に起こった火事。 - 急火
【きゅうび】 急に燃え上がる火。 - 怪火
【かいか】 不思議な火。怪しい火。 - 情火
【じょうか】 燃えるように激しい情欲。 - 戦火
【せんか】 戦争による火災。 - 斎火
【いみび】 不浄を斎み清めた火。 - 施火
【せび】 精霊送りにたく火。 - 業火
【ごうか】 罪人を焼き苦しめる地獄の火。 - 浄火
【じょうか】 神聖な火。 - 清火
【きよび】 不浄を清めるために、火打ち石で打ち出した火。 - 火光
【かこう】 炎が出す光。 - 火兵
【かへい】 小銃・機関銃などの総称。 - 火刑
【かけい】 火あぶりの刑。 - 火勢
【かせい】 火の燃える勢い。 - 火印
【かいん】 仏語で、左右の手の指を三角の形に結び、火をかたどる印契。 - 火国
【ひのくに】 肥前・肥後(ひぜん・ひご)両国の古称。 - 火坑
【かきょう】 仏語で火の燃えている穴のこと。 - 火天
【かてん】 大乗仏教における天部の神。 - 火宅
【かたく】 仏語で、煩悩(ぼんのう)や苦しみに満ちたこの世のこと。 - 火影
【ほかげ】 火の光。灯火。 - 火戦
【かせん】 小銃・機関銃・大砲などの火器による射撃戦。 - 火炎
【かえん】 物が燃えるときの光や熱を出している部分。
- 火焔
【かえん】 物が燃えるときの光や熱を出している部分。 - 火球
【かきゅう】 火の玉。 - 火生
【かしょう】 不動明王が身から火炎を出し、その火で悪魔や煩悩(ぼんのう)を焼き尽くすこと。 - 火矢
【ひや】 火をつけて放つ矢。 - 火砲
【かほう】 大砲などの大きい火器。 - 火箭
【かせん】 昔の戦いで火をつけて射た矢。火矢(ひや)。 - 火罪
【かざい】 戦国・江戸時代に行われた刑罰。火あぶりの刑。 - 火花
【ひばな】 細かく飛び散る火。火の粉。 - 火車
【かしゃ】 仏語で、生前悪事を犯した者を乗せて地獄に運ぶ火の燃えている車。 - 火輪
【かりん】 火が輪のように見えるもの。太陽のこと。 - 火途
【かず】 猛火で身を焼かれる地獄道のこと。 - 火遁
【かとん】 忍者が火や煙を使って身を隠す術。「火遁の術」。 - 火雷
【ひがみなり】 火災を起こす雷。 - 火風
【かふう】 火炎を伴った風。 - 火鼠
【ひねずみ】 中国の想像上の動物。火山国の火中にすむ白鼠。 - 炎火
【えんか】 炎を上げて激しく燃える火。 - 炬火
【こか】 たいまつの火。かがり火。 - 烈火
【れっか】 激しい勢いで燃える火。 - 煙火
【えんか】 煙と火。炊事の煙。 - 熾火
【おきび】 赤く熱した炭火。 - 燎火
【りょうか】 かがり火。庭火。 - 燐火
【りんか】 墓地などで発生する青白い火。ひとだま。鬼火。狐火。 - 狐火
【きつねび】 闇夜に山野などで光って見える燐火(りんか)。 - 狼煙
【のろし】 情報を伝達するために、薪や火薬などを用いて高くあげる煙。 - 猛火
【もうか】 激しく燃える火。 - 神火
【しんか】 けがれのない神聖な火。 人知を超えた不思議な火。 - 篝火
【かがりび】 夜間の警護や漁猟などのためにたく火。 - 聖火
【せいか】 神聖な火。 - 蛍火
【けいか】 蛍の光。 - 蛍火
【ほたるび】 蛍の発する光。 - 門火
【かどび】 盂蘭盆 (うらぼん) のとき、死者の霊魂を送り迎えするために門前でたく火。 - 閃火
【せんか】 きらめく火。 - 陰火
【いんか】 奇怪な青白い火。狐火(きつねび)。鬼火。 - 雷火
【らいか】 いなびかり。いなずま。雷によって起こる火災。 - 電火
【でんか】 いなびかり。いなずま。 - 青火
【あおび】 鬼火。幽霊火。 - 鬼火
【おにび】 墓地や湿地の空中を漂う青い火。
『火』の付く三字熟語
- 不知火
【しらぬい】 九州の有明海や八代海で、夜間無数の光が明滅する現象。 - 天の火
【あめのひ】 天から降る神秘的な火。 - 天火日
【てんかにち】 暦注のひとつで、天に火気が盛んであるという日。 - 幽霊火
【ゆうれいび】 幽霊のそばで燃えている青白い火。 - 御神火
【ごじんか】 火山を神聖なものとして、その噴火や噴煙をいう言葉。 - 微温火
【ぬるび】 弱い火。 - 忌み火
【いみび】 不浄を斎み清めた火。 - 怪し火
【あやしび】 原因がわからない火事。不審火(ふしんび)。 霊的な火。鬼火・ひとだま。 - 氷火山
【こおりかざん】 低温の氷などを噴出する地形。 - 流星火
【りゅうせいか】 流星のように光が尾をひいて流れ落ちてくる火。 - 火の宅
【ひのいえ】 現世。この世。 - 火の家
【ひのいえ】 現世。この世。 - 火の病
【ひのやまい】 高熱の出る病気。熱病。 - 火の車
【ひのくるま】 日本の怪異。 また、経済状態がきわめて苦しいこと。 - 火伏せ
【ひぶせ】 神仏が力によって火災を防ぐこと。 - 火元見
【ひもとみ】 江戸時代、火事現場に出向き、状況を報告する役。 - 火取蛾
【ひとりが】 ヒトリガ科の昆虫。 - 火夏星
【ひなつぼし】 火星の異称。 - 火山雷
【かざんらい】 火山噴火の際、噴煙中に発生する火花放電。 - 火浣布
【かかんぷ】 古代中国で火山にすんでいる火ねずみの毛で作ったといわれた耐火性の織物。 - 火渡り
【ひわたり】 修験道の行者などが熱した炭を敷き詰めたその上を裸足で歩くこと。 - 火焔草
【かえんそう】 アカネ科の蔓性の多年草。 - 火焔菜
【かえんさい】 アカザ科の一・二年草。 - 火界呪
【かかいじゅ】 密教で、不動明王の火生三昧を修する際、印を結び、その印から大火炎が無限に流れ出るのを観想しながら唱える呪文。 - 火血刀
【かけつとう】 地獄・畜生・餓鬼の三悪道のこと。 - 火除け
【ひよけ】 火事の延焼を防ぐこと。 神仏の力を借りて火災を避けること。 - 火食鳥
【ひくいどり】 ダチョウ目ヒクイドリ科の鳥の総称。 - 熾し火
【おこしび】 真っ赤におこった炭火。 - 石の火
【いしのひ】 火打ち石をこすって出す火。はかないもののたとえ。 - 石火矢
【いしびや】 石や鉄などを飛ばして城攻めに用いた兵器。 - 石花火
【いしはなび】 イソマツ科の多年草。イソマツの別名。 - 磯花火
【いそはなび】 イソマツ科の多年草。イソマツの別名。 - 篝火草
【かがりびそう】 シクラメンの別名。 - 胸の火
【むねのひ】 恋慕や嫉妬などの、熱い思い。 - 迎え火
【むかえび】 盂蘭盆(うらぼん)に入る夕方、門前で精霊を迎える火。 - 送り火
【おくりび】 盂蘭盆(うらぼん)の最終日、親族の霊を送るために門前などでたく火。 - 道火縄
【みちびなわ】 火薬の導火線。
『火』の付く四字熟語・四文字以上の言葉
- 火焼地蔵
【ほやけじぞう】 やけどの治癒や火伏せに御利益(ごりやく)があるという地蔵。 - 火神鳴り
【ひがみなり】 火災を起こす雷。 - 燎原の火
【りょうげんのひ】 野原を焼く火のことで、勢いが盛んで止められないもののたとえ。 - 薄手火蛾
【うすたびが】 ヤママユガ科のガ。 - 三界火宅
【さんがいのかたく】 災いに満ちた境遇のこと。様々な苦悩に溢れている世の中をたとえていう。 - 三車火宅
【さんしゃかたく】 仏教で、方便の三乗。三つの乗り物を捨てて真実の一乗に導くたとえ。 - 敲氷索火
【こうひょうさくか】 間違った方法では目的を達成できないこと。 - 星火燎原
【せいかりょうげん】 小さな事を見逃しておくとあとで大変なことになるたとえ。 - 水火無情
【すいかむじょう】 水害や火事など天災の恐ろしさを言ったことば。 - 活火激発
【かっかげきはつ】 すさまじい炎が激しく起こること。 - 燎原之火
【りょうげんのひ】 大変な勢いで広がっていくさま。 - 篝火狐鳴
【こうかこめい】 皆を惑わすこと。 - 膏火自煎
【こうかじせん】 中途半端な自分の才能によって、禍を招く事。 - 電光石火
【でんこうせっか】 動作が非常にすばやいこと。 - 風林火山
【ふうりんかざん】 何事に対処するにも時期、情勢に応じて敏速に行動すること。武田信玄の軍旗に書かれた句「疾(はや)きこと風の如く、徐(しず)かなること林の如く、侵(おか)し掠(かす)めること火の如く、動かざること山の如し」の略。
『火』の付くことわざ
- 口火を切る
【くちびをきる】 物事のきっかけをつくること。 - 命は風前の灯の如し
【いのちはふうぜんのともしびのごとし】 人の命や物事の危険が迫っていることのたとえ。また、人生のはかないことのたと。 - 心頭を滅却すれば火も亦涼し
【しんとうをめっきゃくすればひもまたすずし】 心の持ち方ひとつで、火も熱くは感じなくなる。いかなる苦痛も苦痛とは感じられなくなること。 - 悪業の猛火
【あくごうのみょうか】 悪事の報いが大きいことを、激しい火の勢いにたとえたもの。 - 水火も辞さない
【すいかもじさない】 どんな苦痛や危険もいとわず、事をやり抜くたとえ。 水火=水におぼれ、火に焼かれるようなひどい苦しみ。 - 水火を踏む
【すいかをふむ】 非常に苦しい状況にあること。また、危険をおかすこと。水火=水におぼれ、火に焼かれるようなひどい苦しみ。 - 火に入る虫
【ひにいるむし】 自分から進んで災いの中に飛び込むことのたとえ。 「飛んで火に入る夏の虫」の略。 - 火に油を注ぐ
【ひにあぶらをそそぐ】 勢いの盛んなものにさらに勢いを加えるようなことをすること。 - 火の中水の底
【ひのなかみずのそこ】 ひどい苦しみや困難な境遇のたとえ。 - 火の無い所に煙は立たぬ
【ひのないところにけむりはたたぬ】 うわさが立つからには、必ず何らかの根拠があるはずだということ - 火を以て火を救う
【ひをもってひをすくう】 害を除こうとして、かえって害を大きくしてしまうたとえ。 - 火事場の馬鹿力
【かじばのばかぢから】 危機が差し迫った状況で、普段なら考えられないようなすごい力を発揮するということ。 - 烈火の如く
【れっかのごとく】 非常に激しいさま。非常に激しく怒るさま。 - 砲火を交える
【ほうかをまじえる】 互いに発砲し合うこと。 - 舌端火を吐く
【ぜったんひをはく】 鋭く論じたてるさま。 - 言言火を吐く
【げんげんひをはく】 言葉の一つ一つに勢いがあること。 - 闇夜の灯火
【やみよのともしび】 困りきっているときに、頼りになるものにめぐりあうこと。 - 飛んで火に入る夏の虫
【とんでひにいるなつのむし】 自分から進んで災いの中に飛び込むことのたとえ。
『火』の付く神様
- 天津彦彦火瓊瓊杵尊
【あまつひこひこほのににぎのみこと】 天照大神の孫にあたる。農業の神として信仰されており、霧島神宮(鹿児島県霧島市)、高千穂神社(宮崎県西臼杵郡高千穂町)、子安神社(三重県南牟婁郡紀宝町)などに祀られている。 - 天火明命
【あまのほあかりのみこと】 日本神話で、天忍穂耳尊(あまのおしほみみのみこと)の子。太陽光や熱の神格化で太陽神、農業神として信仰されている。 - 火の神
【ひのかみ】 火をつかさどる神。神話では迦具土神(かぐつちのかみ)、民間では荒神(こうじん)・竈神(かまどがみ)・土公神(どくじん)などと呼ぶ。 - 火之夜藝速男神
【ひのやぎはやをのかみ】 イザナギとイザナミとの間に生まれた火の神。 ⇒迦具土神(かぐつちのかみ:記紀神話における火の神。 - 火之炫毘古神
【ひのかがびこのかみ】 イザナギとイザナミとの間に生まれた火の神。 ⇒迦具土神(かぐつちのかみ:記紀神話における火の神。 - 火之迦具土神
【ひのかぐつちのかみ;加具土命】 イザナギとイザナミとの間に生まれた火の神。 ⇒迦具土神(かぐつちのかみ:記紀神話における火の神。 - 火焔光背
【かえんこうはい】 不動明王などの背後にある、燃え上がるほのおの形をした光背。 - 火照命
【ほでりのみこと】 瓊々杵尊と木花開耶姫の子で、第一子。海幸彦の名で知られる。日本書紀では火闌降命(ほのすそりのみこと)。 - 火産霊神
【ほむすびのかみ】 イザナギとイザナミとの間に生まれた火の神。 ⇒迦具土神(かぐつちのかみ:記紀神話における火の神。 - 火結神
【ほむすびのかみ】 イザナギとイザナミとの間に生まれた火の神。 ⇒迦具土神(かぐつちのかみ:記紀神話における火の神。 - 火遠理命
【ほおりのみこと】 瓊々杵尊と木花開耶姫の子で、第三子。彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)の異称。 - 火闌降命
【ほのすそりのみこと】 火照命(ほでりのみこと)。神武天皇(初代天皇)の大伯父とされている。 - 火須勢理命
【ほすせりのみこと】 瓊々杵尊と木花開耶姫の子で、第二子。神武天皇(初代天皇)の大伯父とされている。
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