『桂男』『役男』『月人男』など『男』の付く言葉を集めて一覧にまとめました。おしゃれな男、浮気な男、才能のある男、たくましい男など「~男」と表現する言葉は様々で、古くから男の容姿や行動などをうまく表した表現がたくさんあります。ここではこれらの「男」が最後につく言葉・熟語などを読み方・意味付きで紹介していきます。
『男』の付く言葉 一覧
2文字の『男』の付く言葉 一覧
名称・読み方 | 意味 | |
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女男 めお |
女と男。妻と夫。 | |
歌男 うたお |
古代、宮廷音楽を司る雅楽寮に属した男の歌い手。 | |
童男 おぐな |
男の子。男児。少年。 | |
下男 げなん |
雇われて雑用をする男。 | |
猟男 さつお |
狩猟をする人。猟師。 | |
醜男 しこお |
醜い男。強くたくましい男。 | |
賤男 しずお |
身分の低い男。 | |
猛男 たけお |
強く勇ましい男。たくましく強い男。 | |
美男 びだん |
顔かたちの美しい男。 | |
美男 びなん |
顔かたちの美しい男。 | |
寡男 やもお |
妻のいない男。妻を失った男。 | |
一男 いちなん |
一人の男の子。いちばん上の息子。長男。 | |
愛男 えおとこ |
いとしい男。愛らしい男。 | |
小男 こおとこ |
からだの小さい男性。年の若い男子。少年。 | |
善男 ぜんなん |
仏法に帰依した男子。 | |
息男 そくなん |
むすこ。 | |
丁男 ていだん |
一人前の男。 | |
醜男 ぶおとこ |
容姿のみにくい男性。 | |
間男 まおとこ |
夫のある女が他の男と肉体関係をもつ相手の男。 | |
密男 まおとこ |
夫のある女が他の男と肉体関係をもつ相手の男。 | |
末男 まつなん |
すえの息子。 | |
女男 めおとこ |
女と男。妻と夫。 | |
我男 わおとこ |
対等以下の男性に親しみ、または軽んじる気持ちをこめてよぶ語。 | |
吾男 わおとこ |
対等以下の男性に親しみ、または軽んじる気持ちをこめてよぶ語。 | |
和男 わおとこ |
対等以下の男性に親しみ、または軽んじる気持ちをこめてよぶ語。 |
名称・読み方 | 意味 | |
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雨男 あめおとこ |
その人が外出したり何をしようと予定を立てると、その日は決まって雨天となる男性をひやかしていう語。 | |
色男 いろおとこ |
顔だちのよい男。 | |
大男 おおおとこ |
体格が普通より大きな男。 | |
倉男 くらおとこ |
酒蔵で酒造りをする男。 | |
蔵男 くらおとこ |
酒蔵で酒造りをする男。 | |
異男 ことおとこ |
ほかの男。夫以外の情人である男。 | |
酒男 さかおとこ |
酒造りをする男。 | |
作男 さくおとこ |
雇われて耕作する男。 | |
下男 しもおとこ |
下働きの男。 | |
嫡男 ちゃくなん |
正室の生んだ男子のうち最も年長の子を指す。正室(せいしつ)は、高貴な人物の正式な妻のこと。 | |
長男 ちょうなん |
兄弟のうち1番目に生まれた男子。 | |
寺男 てらおとこ |
寺で雑用をする下男。 | |
年男 としおとこ |
その年の干支に当たる男性。 | |
豆男 まめおとこ |
節分の豆まきをする男。年男(としおとこ)。 からだの小さい男。 | |
役男 やくおとこ |
その年の干支に当たる男性。 | |
優男 やさおとこ |
心根のやさしい男。優美な男。 風流や芸術を理解する男。 | |
山男 やまおとこ |
山に住んでいるといわれる男の妖怪で、これに出遭った人は病気になるなどの伝承の他、友好的で、人間に対して煙草や食べ物などの報酬で、荷物を運んだり木の皮を剥いだりといった仕事を手伝ってくれるという。また、山に住み、猟師やきこりなどをして生活している男。 登山の好きな男。 | |
雪男 ゆきおとこ |
ヒマラヤなど雪深い山中にいると言われている人とも獣ともつかないUMA(未確認動物)の総称。 | |
若男 わかおとこ |
若い男を表す能面のひとつ。 | |
東男 あずまおとこ |
東国・関東地方生まれの男の古称。 女性らしいとされる京都の女性(京女)に対して、さっぱりとした男らしい男のことをいう。 | |
桂男 かつらおとこ |
月に住んでいるとされる伝説上の住人。また、日本の妖怪で、満月ではないときに月を長く見ていると、桂男に招かれて命を落とすといわれる。 | |
京男 きょうおとこ |
京都の男。都の男。 | |
昔男 むかしおとこ |
在原業平(ありわらのなりひら)をさすことば。伊勢物語の多くの段が「昔、男ありけり」で始まっていることから。 | |
狼男 おおかみおとこ |
昼間は普通の男だが、夜間に狼に変身して人間や家畜などを襲うとされる伝説の人狼(じんろう)。 | |
才男 せいのう |
宮中の神楽で、歌を歌ったり、滑稽(こつけい)な芸を演じたりする人。 |
名称・読み方 | 意味 | |
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細男 せいのう |
宮中の神楽で、歌を歌ったり、滑稽(こつけい)な芸を演じたりする人。 | |
荒し男 あらしお |
強い男。勇敢な男。 |
3文字の『男』の付く言葉 一覧
名称・読み方 | 意味 | |
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家事男 かじだん |
家事に積極的に取り組む男性。 | |
賤の男 しずのお |
身分の低い男。 | |
戯れ男 たわれお |
好色な男。道楽者。 | |
伴の男 とものお |
大化前代、朝廷に仕えた集団。 | |
益荒男 ますらお |
りっぱな男。勇気のある強い男。 | |
雅び男 みやびお |
風流を好む男。上品で優雅な男。 | |
如己男 もころお |
自分と同等の男や自分に匹敵する相手のこと。 | |
下種男 げすおとこ |
身分の低い男。 | |
伊達男 だておとこ |
しゃれた身なりの男。 | |
留め男 とめおとこ |
宿屋の客引きの男。 | |
晴れ男 はれおとこ |
その人が外出したり何をしようと予定を立てると、天気がよくなると言われている男性。 | |
忠実男 まめおとこ |
まめな男。誠実な男。好色な男。 | |
痩せ男 やせおとこ |
やせた男。みすぼらしい男。 果てた男の亡霊を表す能面のひとつ。 | |
他し男 あだしおとこ |
夫以外の男。別の男。 | |
徒し男 あだしおとこ |
浮気な男。薄情な男。 | |
上の男 うえのおのこ |
殿上人(てんじょうびと)。 | |
浮世男 うきよおとこ |
好色な男。 | |
隠し男 かくしおとこ |
女がひそかに関係している男。 | |
通ひ男 かよいおとこ |
女のもとにひそかに通ってくる男。 | |
才の男 ざえのおのこ |
宮中の神楽で、歌を歌ったり、滑稽(こつけい)な芸を演じたりする人。 | |
忍び男 しのびおとこ |
密会する相手の男。 | |
大の男 だいのおとこ |
一人前の男。成人した男。 | |
舎人男 とねりおとこ |
皇族や貴族に仕え、警備や雑用などに従事していた男。 | |
水仕男 みずしおとこ |
台所で働く下男。下男は、雇われて雑用をする男。 | |
密か男 みそかおとこ |
忍んで人妻のもとへ通う男。また、夫のある女がそのような男をもつこと。 |
名称・読み方 | 意味 | |
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一代男 いちだいおとこ |
自分1代だけで跡継ぎのない男。 | |
邯鄲男 かんたんおとこ |
能面のひとつで、気品のある若い男面。 | |
山水男 さんすいおとこ |
みすぼらしい身なりの男。 | |
月人男 つきひとおとこ |
月を擬人化していうことば。 | |
当世男 とうせいおとこ |
気風や容姿などが当世風の男。 | |
名物男 めいぶつおとこ |
その地域や社会で独特の存在として知られている男。 | |
中間男 ちゅうげんおとこ |
鎌倉時代ころ、武家の奉公人の一部をさす呼称。近世、雑卒として幕府・諸藩の職制に組み込まれ、城門の警護や行列の供回りなどに使役された。 |
4文字の『男』の付く言葉 一覧
名称・読み方 | 意味 | |
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浮かれ男 うかれお |
浮かれて遊び歩く男。 | |
ギャル男 ぎゃるお |
ギャルに似た意識をもつ男性で、髪型や服装の派手な若い男性。 | |
ちゃら男 ちゃらお |
ちゃらちゃらした男。派手な服装で浮ついて軽薄に見える男。 | |
益荒猛男 ますらたけお |
勇気のある強い男。 | |
山の猟男 やまのさつお |
山で狩りをする人。 | |
一期の男 いちごのおとこ |
一生連れ添う男。夫のこと。 |
5文字の『男』の付く言葉 一覧
名称・読み方 | 意味 | |
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月夜見男 つくよみおとこ |
月の神。月を擬人化していうことば。 | |
公侯伯子男 こうこうはくしだん |
五等爵のことで、公爵・侯爵・伯爵・子爵・男爵。 | |
雁金五人男 かりがねごにんおとこ |
元禄(1688~1704)のころ、大坂を荒らした雁金文七(ぶんしち)を頭とする五人の無頼漢。 | |
雲霧五人男 くもきりごにんおとこ |
天保期(1830~1844)の創作で、 雲霧仁左衛門を首領とする因果小僧六之助・素走り熊五郎・木鼠吉五郎・おさらば伝次の五盗賊。 | |
好色一代男 こうしょくいちだいおとこ |
江戸時代前期、井原西鶴作の文芸作品。 |
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