日本の恐ろしい妖怪一覧 100選|山・海・家・夜道に潜む恐怖の存在たち

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7:自然現象・無機物の怪異

  1. 一反木綿(いったんもめん)
    約10メートルの白い布のような姿をした妖怪。夕暮れ時にひらひらと飛来し、通りがかった人間の首や顔に巻き付き、そのまま締め殺したり、空高く連れ去って地面に叩きつけたりします。
  2. 朧車(おぼろぐるま)
    月夜に現れる、巨大な顔がついた牛車の妖怪。かつて貴族たちが場所取りで争った執念が宿ったものとされ、通りかかる人間をその巨大な顔で威圧し、車輪で容赦なく踏みつぶします。
  3. 雲外鏡(うんがいきょう)
    古い鏡が変化した付喪神。鏡の中に恐ろしい怪物の顔を映し出し、それを見た者の魂を鏡の中に引きずり込みます。また、隠れている妖怪を暴く力もありますが、持ち主を狂気に陥れる呪いの道具でもあります。
  4. 古庫裏婆(こくりばばあ)
    古い寺の庫裏(台所)に住み着く、老婆の姿をした付喪神。寺の物を盗むだけでなく、死んだ人間の肉を食らい、さらには生きた稚児(子供)をさらって貪り食うという、仏道に背いた邪悪な存在です。
  5. 輪入道(わにゅうどう)
    燃え盛る車輪の中央に老人の顔が浮かぶ怪異です。夜道に現れて人を襲い、魂を奪って地獄へ引きずり込むとされます。目撃しただけでも命を落とすとも言われる、死と直結した存在です。
  6. 野衾(のぶすま)
    夜空を飛ぶ布状の怪異で、人の顔を覆い窒息させて命を奪います。暗闇から突然襲いかかるため、抵抗する間もなく死に至る恐怖が語られています。
  7. 送り火(おくりび)
    山野に現れる火の怪異で、人を誘うように現れて死地へ導きます。迷った者は崖や沼に誘導され、そのまま帰らぬ者になると恐れられています。
  8. 狐火(きつねび)
    夜の野や山に現れる火の玉で、人を惑わせて道に迷わせる怪異です。気づいたときには深い山中や危険な場所に誘い込まれているとされ、命を落とす原因となる恐ろしい現象です。
  9. 鳴釜(なりがま)
    釜が激しく鳴る怪異で、不吉な音は死や災厄の前触れとされます。一度凶兆として鳴れば、その家の者が逃れられない不幸に見舞われると恐れられてきました。
  10. 塵塚怪王(ちりづかかいおう)
    捨てられた道具の怨念が集まって生まれた巨大な存在です。長年の恨みを束ね、人間に対して災厄をもたらすとされ、その怒りは個人では抗えない規模にまで膨れ上がると伝えられています。

8:神格級・魔王級の妖怪

8:神格級・魔王級の妖怪

  1. 崇徳上皇
    保元の乱に敗れ、舌を噛み切った血で「日本国の大魔縁となり、皇を民とし民を皇となさん」と呪いの誓文を書いたとされる実在の天皇。死後、最強の怨霊にして大天狗の首領となり、日本に数々の戦乱と災厄をもたらしたとされます。
  2. 大嶽丸(おおたけまる)
    伊勢国鈴鹿山に棲んでいた最強の鬼の一人。神通力を操り、山を霧で包んで軍勢を翻弄し、三振りの宝剣を自由自在に飛ばして戦う、鬼神のごとき力を持つ魔王です。
  3. 山本五郎左衛門(さんもとごろうざえもん)
    『稲生物怪録』に登場する魔王。数多の妖怪を従える総帥であり、1ヶ月にわたり一人の若者をあらゆる怪異で追い詰めました。その正体は巨大な神のごとき姿とも言われ、妖怪界の最高権力者の一人です。
  4. 神野悪五郎(しんのあくごろう)
    山本五郎左衛門と魔王の座を争ったとされるもう一人の魔王。西日本を拠点に多くの妖怪を支配し、人々に底知れぬ恐怖を植え付けたとされています。
  5. 八岐大蛇(やまたのおろち)
    8つの頭と8本の尾を持つ巨大な龍。その体は8つの谷と峰にまたがるほど大きく、目は赤酸漿(あかかがち)のように赤く光り、常に腹から血が滴っているという、神話級の怪物です。
  6. 火の車(ひのくるま)
    地獄から罪人を迎えに来る、燃え盛る車。これ自体が巨大な意志を持つ妖怪であり、一度狙われた者は、どれだけ権力や武力があっても防ぐことはできず、生きたまま業火に焼かれ地獄へと引きずり込まれます。
  7. 八百八狸(はっぴゃくやたぬき)
    伊予国(愛媛県)を守護・支配していた隠神刑部(いぬがみぎょうぶ)が率いる808匹の化け狸の軍団。一国を転覆させるほどの強力な神通力と組織力を持ち、軍隊をも退ける力を持っていたとされます。
  8. 酒呑童子(しゅてんどうじ)
    丹波国の大江山を根城にした鬼の頭領。日本最強の妖怪の一人とされ、京の都から若い男女をさらっては、その血を飲み肉を食らっていたという残虐非道な怪物です。
  9. 茨木童子(いばらきどうじ)
    酒呑童子の最も信頼厚い副官。渡辺綱に羅生門で腕を切り落とされるが、後に伯母に化けてその腕を取り戻しに来たという、執念深く知略に長けた鬼です。
  10. 玉藻前(たまものまえ)
    絶世の美女に化けて朝廷に入り込んだ九尾の狐です。国家を滅ぼしかねないほどの妖力を持ち、正体が暴かれた後も殺生石となって呪いを残したとされる、最上位の妖怪の一つです。
  11. 羅生門の鬼(らしょうもんのおに)
    京都の羅生門に現れた鬼で、渡辺綱との戦いで知られます。腕を切り落とされてもなお再び現れるなど、異常な執念と再生力を持つ魔的存在です。
  12. 百鬼夜行(ひゃっきやこう)
    無数の妖怪が夜に行列をなして現れる現象で、その場に遭遇した人間は命を落とすとされます。単体ではなく“現象そのものが災厄”という点で、魔王級に匹敵する恐怖を持っています。
  13. 菅原道真(すがわらのみちざね/怨霊)
    左遷の末に無念の死を遂げ、死後は雷や災厄をもたらす怨霊として恐れられた存在です。のちに天神として祀られますが、もとは国家規模の異変と結びつくほど強大な祟りを持つと考えられました。
  14. 平将門(たいらのまさかど/怨霊)
    反乱の末に討たれた後も、その首が飛び去ったという伝説や、死後に強い祟りをなしたという話で知られる怨霊です。朝廷すら恐れたとされる、日本でも最強格に数えられる恐るべき存在です。

9:疫病・身体変異の妖怪

  1. 目競(めくらべ)
    平清盛の前に現れたとされる怪異。庭に転がっていた無数の髑髏(どくろ)が一つに合体し、巨大な一つの顔となって数千の目で睨みつけてきます。その視線に晒された者は、激しい悪寒と高熱に襲われ、命を削られます。
  2. 震々(ぶるぶる)
    人間の襟元に忍び込み、ゾクゾクとする恐怖を与える妖怪。一度取り憑かれると、どれだけ暖を取っても震えが止まらず、最終的には恐怖のあまり精神を病み、衰弱死に追い込まれると言われています。
  3. 逆柱(さかばしら)
    家を建てる際、木の上下を逆にして柱にすると生じる怪異。夜中に家が鳴り響くだけでなく、その家に住む者の家運を奪い、原因不明の病や家庭内暴力などを引き起こして、一家を崩壊に導く呪いの柱です。
  4. 件(くだん)
    人間の顔と牛の体を持つ半人半獣の妖怪。生まれてすぐに重大な予言(疫病や戦争など)を残し、数日で死ぬとされます。その予言は100%的中し、抗うことのできない絶望的な運命を突きつける存在です。
  5. 疫病神(やくびょうがみ)
    家々に忍び込み、熱病や天然痘などの病を振りまく神。一度家に招き入れてしまうと、家族が次々と倒れて全滅するまで去ることはありません。姿は見えずとも、その足跡や気配だけで人々を震え上がらせました。
  6. 犬神(いぬがみ)
    人に取り憑いて精神や肉体を蝕む憑き物。取り憑かれた者は原因不明の病や異常行動に陥り、家系ごと破滅することもあります。感染のように一族単位で広がる点が特に恐れられました。
  7. 狐憑き(きつねつき)
    狐の霊が人間に取り憑き、人格の変化や異常行動を引き起こす現象。食欲異常や痙攣など、身体的な症状も伴うとされ、精神と肉体の両方が侵される典型的な「憑依型の病」として知られています。
  8. 疱瘡神(ほうそうがみ)
    天然痘を司る神。怒りを買うと顔や全身に膿疱が広がり、命に関わる重い病をもたらします。逆に機嫌を取れば軽症で済むとされ、人々は必死に祀りました。疫病そのものの神格化です。
  9. 以津真天(いつまで)
    戦乱や疫病で亡くなった者の怨念が集まり現れる怪鳥。「いつまで、いつまで」と鳴き続け、死者が葬られない状況を嘆きます。その出現はさらなる疫病や災厄の前触れとされました。
  10. 野狐(やこ)
    人に取り憑き、原因不明の衰弱や病を引き起こす狐の霊。特に女性や子供に憑くとされ、徐々に体力を奪い、最終的には命に関わるケースもあると信じられていました。
  11. 牛蒡種(ごぼうだね)
    特定の家筋につくとされた憑き物です。取り憑かれた相手は高熱を出したり、精神に異常をきたしたりすると恐れられました。目に見えないまま人を蝕む、病と呪いが混ざったような怪異です。
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