- firelight — ファイアライト|英語
火明かり。
室内の暖炉や焚き火がつくる光を指す語です。闇をやわらげる温度や、静かな陰影まで描きやすい表現です。 - fuoco fatuo — フオーコ・ファートゥオ|イタリア語
鬼火/惑う火。
地表近くに現れる淡い火として説明される語で、青白い揺らぎや、近づくほど遠ざかるような不確かさを含みます。 - fuego fatuo — フエゴ・ファトゥオ|スペイン語
鬼火/幻の火。
腐敗物から発する気体の発火として説明される一方で、「はかないもの」「幻のようなもの」という比喩にも広がる語です。 - fogo-fátuo — フォゴ・ファトゥオ|ポルトガル語
鬼火/はかない火。
かすかな火が一瞬だけ光って消えるような性質が語義に含まれ、転じて「つかの間の栄光」の比喩にも使われます。 - Tine na hOíche — チネ・ナ・ヒー|アイルランド語
夜の火。
「tine(火)」と「oíche(夜)」で成り立つ言い方です。闇の中で守られる火、旅や集いの火といった情景に寄り添います。 - eld i natten — エルド・イ・ナッテン|スウェーデン語
夜の中の火。
「eld(火)」と「natt(夜)」を用いた自然な言い回しです。闇の奥で一点だけ燃える火の存在感が、そのまま出ます。 - vuur in de nacht — フュール・イン・デ・ナハト|オランダ語
夜の火。
直訳的で強い言い方で、暗闇の中で目印になる火、危険を告げる火、心を照らす火など、文脈で意味の幅が出ます。 - nočni ogenj — ノチニ・オゲニ|スロベニア語
夜の火。
「nočni(夜の)」と「ogenj(火)」の組み合わせです。夜の火を、写実にも象徴にも寄せられる形で表せます。 - kéléren — ケレレン|ブルトン語
夜にさまよう火/鬼火。
夜に現れる不思議な火(feu follet)を指す語として説明されます。森や湿地の伝承と結びつく、軽やかな不穏さが残ります。 - will-o’-the-wisp — ウィル・オー・ザ・ウィスプ|英語
夜の湿地や荒れ地に、ふいに現れては消える不思議な光。近づくと遠ざかるように見えることから、旅人を惑わせる存在として語られてきました。 - friar’s lantern — フライアーズ・ランタン|英語
will-o’-the-wisp の別名として知られる呼び方です。修道士の持つ灯りになぞらえ、闇の中に浮かぶ小さな光を表します。 - hinkypunk — ヒンキーパンク|英語
イングランド各地で伝えられてきた鬼火の呼び名。夜道で人を迷わせる、いたずら好きな光として語られることが多い表現です。 - ghost light — ゴースト・ライト|英語
北米などで使われることのある呼び方で、夜に現れる正体不明の光全般を指します。幽霊や怪異と結びつけて語られる場合もあります。 - spook-light / spooklight — スプークライト|英語
「不気味な光」「幽霊のような光」といった意味合いで用いられる表現です。怪談や民間伝承の文脈で見かけることがあります。 - jack-o’-lantern — ジャック・オー・ランタン|英語
現在はハロウィンのカボチャ飾りを指す語として定着していますが、もともとは夜に現れる鬼火を意味する呼び名の一つでした。 - ignis fatuus — イグニス・ファトゥウス|ラテン語(近代ラテン)
「愚かな火」「惑わす火」を意味する表現で、学術的・文献的に鬼火を指す際に用いられてきた語です。 - ignis erraticus — イグニス・エラティクス|ラテン語(近代ラテン)
「さまよう火」という意味を持つ呼び名です。一定の場所に留まらない鬼火の性質を、そのまま言葉にしています。 - Irrlicht — イールリヒト|ドイツ語
ドイツ語で鬼火を指す代表的な語。湿地や墓地など、夜の静かな場所に現れる光として説明されます。 - Irrwisch — イールヴィッシュ|ドイツ語
Irrlicht と同じく鬼火を意味する言葉で、より民間伝承的な響きを持つ呼び名です。 - dwaallicht — ドワールリフト|オランダ語
「さまよう光」という意味を持つ語で、鬼火を指す一般的な表現として辞書にも載っています。 - virvatuli — ヴィルヴァトゥリ|フィンランド語
フィンランド語で鬼火を意味する語です。夜の野原や森に現れる、揺らめく光として語られます。 - aarnivalkea — アールニヴァルケア|フィンランド(伝承)
宝の埋まった場所を示す永く消えない火として、民間伝承に登場する存在です。鬼火と近い性質を持つとされています。 - irrbloss — イールブロス|スウェーデン語
スウェーデンで鬼火を指す語の一つ。夜の湿地に現れる淡い光として説明されます。 - lyktgubbe — リュクトグッベ|スウェーデン語
「灯りを持つ老人」といった意味合いを含む表現で、鬼火を擬人化したような呼び名です。 - hrævareldur — フライヴァレルドゥル|アイスランド語
アイスランド語で鬼火を指す語。夜の荒野に現れる不思議な火として語られてきました。 - mýrarljós — ミーラルリョウス|アイスランド語
「湿地の光」という意味を持つ表現で、鬼火の特徴をそのまま表した呼び名です。 - 도깨비불 — トッケビブル|韓国語
韓国で鬼火を指す言葉です。妖怪や精霊と結びつけて語られることが多く、民話にも登場します。 - ma trơi — マー・チョイ|ベトナム語
夜に現れる不思議な光を指す呼び名で、鬼火に相当する存在として知られています。
闇に寄り添う炎の言葉
夜に映える火の言葉は、強さを誇るためではなく、闇と並び立つために生まれてきました。小さな灯り、影を伴う炎、消えかけの熱。意味や響きを知ることで、夜の情景はより深く、静かに広がります。文章表現や名づけの場面でも、光と闇のあわいにある感情を、無理なく言葉に託せるはずです。
FAQ よくある質問
火を表す日本語にはどんなものがありますか?
火を表す日本語には、「夜火」「宵火」「灯火」「残火」などがあります。燃え盛る様子よりも、暗がりに灯る気配や、人の営みと結びついたぬくもりを含む語が多く、夜道や静かな時間の情景によく寄り添います。
炎を表す日本語にはどんなものがありますか?
炎を表す日本語には、「焔」「闇焔」「灯焔」「宵焔」などがあります。火そのものよりも、揺らぎや光の輪郭に意識が向き、闇との対比や感情の動きを映し出す表現として使われることが多い語です。

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