🧙♀️【仙人・不老不死の者たち】
人間の限界を超え、永遠の命や悟りを得た存在。山奥や仙界に住み、常人には及ばぬ知恵と力を持ちます。漢詩や漢文にもたびたび登場し、古代中国思想と深く結びついています。不老長寿や隠遁生活への憧れを象徴する存在です。
- 彭祖(ほうそ)
不老長寿の象徴とされる伝説の仙人。800歳を超えても健在だったと言われる。 - 黄帝(こうてい)
中国神話の帝王で、道教の開祖ともされる存在。仙道の始祖とも言われる。 - 西王母(せいおうぼ)
崑崙山に住む不老不死の女神。桃を与えて寿命を延ばす力をもつ。 - 東方朔(とうほうさく)
宮廷の道化者だが、実は仙人という伝承もある。機知と霊力を備える人物。 - 麻姑(まこ)
長寿の象徴で、指の爪が鳥のように長い仙女。西王母に仕えるとも言われる。 - 王子喬(おうしきょう)
笙(しょう)を吹いて空に昇ったとされる伝説の仙人。風流と超越の象徴。 - 呂洞賓(りょどうひん)
八仙人の一人。剣術と霊力に優れ、世俗を離れた理想の隠者として名高い。 - 李白(りはく)
実在の詩人でありながら、仙人と同一視されるほどの風流人。酒と詩と幻想に生きた。 - 方士(ほうし)
道術を修め、仙界との接触を試みる術者。秦の始皇帝にも仕えた記録がある。 - 徐福(じょふく)
始皇帝の命で不老不死の薬を求め、東の海を渡ったとされる人物。日本に来たという伝承も。 - 韓湘子(かんしょうし)
八仙人の一人。笛を吹くことで霊気を操り、芸術と霊性の融合を象徴する。 - 張果老(ちょうかろう)
逆さに乗ったロバに乗るという奇行の仙人。死と再生を司る存在ともされる。 - 赫連勃勃(かくれんぼつぼつ)
不老不死の妙薬を作ろうとし、仙人を探し続けた王。夢破れた者としての側面も。 - 韓愈(かんゆ)
実在の儒者で、俗世を超える理想を求めた言行が、仙人に準えられることもある。 - 羽衣天女(はごろもてんにょ)
仙人というより天界の存在だが、不老長寿と神秘の象徴として多くの物語に登場。
🌙【神話の英雄・伝説の人物】
神や妖怪と人との間に生まれる物語。その中には、不思議な力を得て国を造ったり、怪物を退治したりする英雄たちが登場します。彼らはただの人物ではなく、神秘や道徳、理想像を体現する存在として語り継がれました。
- ヤマトタケル(日本武尊)
日本神話の英雄。東征や熊襲征伐など数々の武勇伝を持つ、悲劇的な若き英雄。 - スサノオ(素戔嗚尊)
神でありながら英雄としても活躍。ヤマタノオロチ退治の逸話が有名。 - 神武天皇(じんむてんのう)
日本最初の天皇とされる神話的存在。東征の果てに橿原で即位したと伝わる。 - 仁徳天皇(にんとくてんのう)
民の生活を第一に考えた「聖帝」として語られ、堺の巨大古墳でも知られる。 - 大友皇子(おおとものみこ)
壬申の乱で敗れた悲劇の皇子。その最期には諸説あり、伝説化されている。 - 浦島太郎(うらしまたろう)
竜宮城に招かれた漁師。乙姫からもらった玉手箱を開け、時を超える運命をたどる。 - 金太郎(きんたろう)
熊と相撲を取る力持ちの子供。後に源頼光に仕えた坂田金時とされる。 - 桃太郎(ももたろう)
桃から生まれた英雄。鬼ヶ島へ鬼退治に向かい、正義を貫く姿が人気の昔話。 - 牛若丸(うしわかまる)/源義経
鞍馬山で天狗に剣術を学び、後に源平合戦で名を馳せた悲劇の天才武将。 - 弁慶(べんけい)
五条大橋で千本刀を集めた怪力の僧。義経に仕え、忠義の象徴として語られる。 - 那須与一(なすのよいち)
平家物語に登場する弓の名手。扇の的を射る場面は日本文学史に残る名場面。 - 藤原道長(ふじわらのみちなが)
実在の人物だが、月をも手に入れたという誇り高い言葉が神話的に語られる。 - 役小角(えんのおづぬ)
修験道の開祖とされる人物。山にこもり、神仏と交信した仙人に近い存在。 - 卑弥呼(ひみこ)
邪馬台国の女王。神託によって国を治めたとされ、霊力を持つ巫女王として伝説化された。 - 竹取の翁とかぐや姫
竹から生まれた月の姫と、それを育てた翁。日本最古の物語文学に登場する幻想的な人物たち。
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