夏の美しい古語・雅語一覧102選|夏を彩る美しい言葉

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雨・梅雨・湿り気を表す夏の言葉

しとやかに降る雨や、湿り気を帯びた空気を表す言葉です。重たさよりも、静かな情緒や余韻が感じられる表現を中心にしています。

  1. 五月雨(さみだれ)
    旧暦五月に降り続く長雨。梅雨を代表する古語として親しまれてきました。
  2. 五月闇(さつきやみ)
    梅雨どきの曇天や雨空のために、昼でもほの暗く感じられる空を表す言葉です。
  3. 青梅雨(あおつゆ)
    青葉を濡らしながら降る梅雨の雨。みずみずしい緑と雨の気配が重なる、美しい季節語です。
  4. 俄雨(にわかあめ)
    突然降り出して、ほどなく止む雨。気まぐれな夏空を思わせます。
  5. 村雨(むらさめ)
    ひとしきり強く降っては過ぎていく雨。降り方にむらがあるところに風情があります。
  6. 篠突く雨(しのつくあめ)
    篠や竹を激しく打つように、強く降りしきる雨。勢いのある情景が鮮やかです。
  7. 雨脚(あまあし)
    雨の降る筋や、強弱をともなう降り方を表す言葉。目に見える雨の動きが感じられます。
  8. 露(つゆ)
    草や葉の先に宿る水滴。朝の静けさや、ひそやかな涼しさを思わせます。
  9. 卯花腐(うのはなくたし)
    卯の花が咲くころに降り続く長雨。五月雨に先立つ雨としても知られる古風な言い方です。
  10. 露けし(つゆけし)
    露に濡れてしっとりした様子を表す古風な語。湿り気を帯びた景色や空気にもなじみます。
  11. 緑雨(りょくう)
    新緑のころに降る雨です。葉を濡らすやわらかな雨として、静かな美しさがあります。
  12. 夕立(ゆうだち)
    夏の夕方に急に降る強い雨です。激しさのあとに空気が洗われ、涼しさが残るところにも趣があります。
  13. 五月雲(さつきぐも)
    梅雨どきに垂れこめる厚い雨雲を表します。空全体が重く沈むような、梅雨の深い気配が感じられます。
  14. 五月晴れ(さつきばれ)
    もとは梅雨の合間の晴れ間を表した言葉です。重たい雲のあとにひらける、明るく清々しい空が印象に残ります。
  15. 白雨(はくう)
    明るい空からさっと降る雨、また夕立を表す雅語です。急に景色を白く煙らせるような、夏の驟雨の鮮烈さがあります。
  16. 夕立つ(ゆうだつ)
    夕方に雲や風が立ち、夕立の雨が降ることを表す古い言い方です。動きのある文語的な響きが魅力です。

夏の暦・季節の節目を表す言葉

夏の深まりや移ろいを、暦や季節感のうえで感じさせる言葉です。情景そのものというより、時の気配をそっと伝えます。

  1. 半夏生(はんげしょう)
    夏至ののちにめぐってくる節目のころを指す語。季節が静かに折り返していく感覚があります。
  2. 夏至(げし)
    一年で最も昼が長くなる日。光の極みに達し、ここから少しずつ陰へ向かう転換点でもあります。
  3. 小暑(しょうしょ)
    本格的な暑さの始まりを告げる頃。梅雨明けが近づき、夏が深まっていく気配があります。
  4. 大暑(たいしょ)
    一年で最も暑さが厳しくなる時期。盛夏の頂点にあたる節目です。
  5. 土用(どよう)
    立秋前の約18日間を指す語。季節の変わり目として、古くから特別な意味を持つ期間です。
  6. 土用の丑(どようのうし)
    土用の期間に巡る丑の日。夏を乗り切るための風習とも結びつき、季節の節目として意識されてきました。
  7. 入梅(にゅうばい)
    暦のうえで梅雨に入る日を指す語。湿り気を帯びた季節の始まりを知らせます。
  8. 出梅(しゅつばい)
    梅雨が明ける頃を表す言葉。重たい空気がほどけ、夏の光が戻る節目です。
  9. 立秋(りっしゅう)
    暦のうえで秋の始まりとされる日。盛夏の中に、かすかな秋の気配が差し込みます。
  10. 晩夏(ばんか)
    夏の終わりを指す語。強い日差しの中に、どこかやわらかな陰りが混じりはじめます。
  11. 季夏(きか)
    夏の終盤を意味する漢語的表現。落ち着いた響きで、盛りを過ぎた季節感を静かに伝えます。

夏の夕暮れ・夜・月を表す言葉

日が長い季節ならではの夕景や、涼しさを帯びた夜の情景を映す言葉です。静けさのなかに、夏ならではのやわらかな余韻が漂います。

  1. 夕涼(ゆうすず)
    夕方の涼しさ、または夕べに涼をとること。夏の暮れどきの風情がにじむ言葉です。
  2. 夜涼(やりょう)
    夏の夜にふと感じる涼気。昼の暑さが引いたあとの、ほっとする空気を表します。
  3. 涼夜(りょうや)
    涼しさを感じる夏の夜。静かな月明かりや、澄んだ夜気が似合う雅な表現です。
  4. 夏の月(なつのつき)
    夏の夜空に照る月。暑さの残る夜にも、どこか涼味を添える存在として詠まれてきました。
  5. 夜の秋(よるのあき)
    夏の終わりの夜に、ほのかに秋の気配が感じられること。晩夏の繊細な空気を映します。
  6. 短夜(みじかよ)
    短い夏の夜のことです。明けやすく、あっという間に過ぎてしまう夜の名残が感じられます。
  7. 夏の夜(なつのよ)
    夏の夜をそのまま表す、古くから親しまれてきた言い方です。暑さの残る空気と静けさが重なります。
  8. 月涼し(つきすずし)
    月が涼しげに見えることを表す言い方です。夏の夜に感じる、目に見える涼しさを上品に伝えます。
  9. 明易(あけやす)
    夏の夜が短く、夜明けが早いことを表す古語です。短夜とともに、夏の明け方の早さを印象づけます。
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