3. 神話・伝承に由来する幻想語
日本神話や世界各地の伝承・神話に登場する神聖で幻想的な語をまとめました。「黄泉」「八咫烏」「エリュシオン」など、背景に物語を持つ言葉たちは、単なる美しさ以上に奥行きと深みを与えてくれます。文化的背景を踏まえた創作や歴史的表現に適した語句を知りたい方におすすめです。
- 黄泉（よみ）
死後の世界を表す日本神話の語。暗く静かな世界を象徴する。 - 天岩戸（あまのいわと）
太陽神・天照が隠れた伝説の岩戸。光と闇、生と死の象徴として使われる。 - 八咫烏（やたがらす）
三本足の神聖なカラス。導きの象徴として日本神話に登場する。 - 神託（しんたく）
神からの言葉や予言。神秘的で崇高な響きを持つ。 - 幽都（ゆうと）
中国の伝承における冥界の都。静かで不可視の死者の世界。 - 常世（とこよ）
死なない世界、理想郷。日本神話における楽園的存在。 - 龍神（りゅうじん）
水や天候を司る神。神話・民話で非常に人気の高い存在。 - 九尾（きゅうび）
九本の尾を持つ妖狐。変化・妖艶・長寿などの象徴。 - 天啓（てんけい）
神からの啓示。詩的で神秘的なインスピレーションを指す。 - 御霊（みたま）
神格化された魂。神社や祭祀において重要な意味を持つ。 - 神隠し（かみかくし）
人が突然姿を消す現象。異界へ連れ去られる伝承に由来。 - 夜刀神（やとのかみ）
日本の民間伝承に登場する蛇神。畏れと崇拝が交錯する存在。 - 浮舟（うきふね）
現実から切り離された存在。古典文学では魂や死者の象徴。 - 黄泉比良坂（よもつひらさか）
この世とあの世を結ぶ坂。神話的な境界を表す語。
4. 光と闇のイメージを持つ言葉
幻想的な雰囲気を語る上で欠かせない「光」と「闇」。このカテゴリでは、輝き・陰り・煌めき・影など、視覚的な幻想性を高める語を集めました。小説や映像表現などで、シーンの明暗や心理的な陰影を演出したいときに活用できます。
- 燦然（さんぜん）
まばゆく輝く様子。強い光で神々しさを表す。 - 薄明光線（はくめいこうせん）
雲の隙間から差し込む光。天使の梯子と呼ばれる神秘的な現象。 - 微光（びこう）
ほのかに輝く光。弱くも温かな希望を感じさせる語。 - 光輪（こうりん）
光が輪のように広がる様子。聖なる存在の象徴的描写に使われる。 - 幽光（ゆうこう）
おぼろげで幻想的な光。魂や異界の存在を連想させる。 - 黎明（れいめい）
夜明け前の光。新たな始まりや目覚めの象徴。 - 闇夜（やみよ）
月も星もない暗い夜。静けさや不安の象徴として幻想作品でよく使われる。 - 漆黒（しっこく）
つやのある深い黒。吸い込まれそうな闇の美しさを表現。 - 光芒（こうぼう）
鋭く伸びる光の筋。剣のような神々しい光として描写される。 - 影法師（かげぼうし）
人の影。幻想や記憶の中に現れる存在感を持つ語。 - 黒耀（こくよう）
黒く輝く鉱石や物質。神秘的で重厚な印象を与える。 - 光焔（こうえん）
輝く炎。神聖な儀式や魔法表現によく使われる。 - 昏き光（くらきひかり）
闇の中にわずかに差す光。絶望と希望が交錯する場面に適す。 - 白光（はっこう）
白くまばゆい光。浄化や救済の象徴として詩的に使われる。 - 夜光（やこう）
夜に輝く光。蛍や月、夜の命を美しく照らす語。
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