古風で響きのい綺麗な言葉を集めて一覧にまとめました。日本の美しい言葉の中から漢字3文字の熟語で、日本らしい情緒のある言葉を読み方・意味付きで紹介しています。たった漢字三文字だけで、情景が浮かぶような表現の三文字熟語です。 普段はあまり使わない表現も多数ありますが、この機会に美しい日本語の表現を知ってみてはいかがでしょうか?
和風で美しい 漢字 三文字の言葉 一覧
名称・読み方 | 意味・詳細 | |
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雪月花 せつげっか |
四季折々の美しい風物を示すことば。 | |
朧月夜 おぼろづきよ |
春の夜に月がほのかに霞んでいる情景を指す言葉。 | |
蝉時雨 せみしぐれ |
セミが一斉に鳴きたてる声を時雨の降る音に見立てた語。 | |
不知火 しらぬい |
九州、八代の海に、陰暦七月末ごろの夜、無数に見える火影。 | |
十六夜 いざよい |
陰暦十六日の夜。 | |
時津風 ときつかぜ |
良い時に吹く追い風。 | |
薄紅梅 うすこうばい |
紅梅の花の、色の薄いもの。 | |
薄紅葉 うすもみじ |
緑の残る淡い色の紅葉をいう。 | |
宵待月 まちよいづき |
月齢14日ころの月。 | |
冬化粧 ふゆげしょう |
雪が降り積もって真っ白になり、冬らしくなること。 | |
万華鏡 まんげきょう |
玩具の一種。 | |
綺羅星 きらぼし |
光り輝く無数の星。 | |
花吹雪 はなふぶき |
桜の花びらが吹雪のようにたくさん舞い散るようす。 | |
平常心 へいじょうしん |
ふだんと変わらない心。 | |
早乙女 さおとめ |
田植えの日に、苗を田に植える女性。 | |
五月雨 さみだれ |
陰暦5月ごろに降りつづく長雨。 | |
出来秋 できあき |
秋の、稲の実る頃。 | |
冬木立 ふゆこだち |
冬の落葉した木々。 | |
冬将軍 ふゆしょうぐん |
きびしい寒さの冬を擬人化した語。 | |
岩清水 いわしみず |
岩の間から湧き出る冷たい、きれいな水。 | |
天地人 てんちじ |
天と地と人。世界を形成する要素。 | |
醍醐味 だいごみ |
深い味わいや本当の楽しさ。 | |
益荒男 ますらお |
強く堂々とした、りっぱな男。 | |
風来坊 ふうらいぼう |
どこからともなく現れてはどこへともなく去っていく人のこと。 | |
桃源郷 とうげんきょう |
俗界を離れた他界・仙境。 |
名称・読み方 | 意味・詳細 | |
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走馬灯 そうまとう |
影絵が回転しながら写るように細工された灯籠の一種。 | |
獅子吼 ししく |
雄弁をふるうこと。 | |
麒麟児 きりんじ |
才能が優れていて、将来が期待される少年。 | |
牡丹雪 ぼたんゆき |
雪片の大きな雪。 | |
五月闇 さつきやみ |
梅雨のころの夜が暗いこと。 | |
虎落笛 もがりぶえ |
厳寒の夜空を風が音を立てて渡ること。 | |
御百度 おひゃくど |
寺社を100回往復して祈願すること。頼みごとで同じ所へ何度も通うこと。 | |
金字塔 きんじとう |
後世に残るすぐれた業績。ピラミッド。 | |
月桂冠 げっけいかん |
月桂樹の葉の付いた枝をリング状に編んだ冠。最も名誉ある地位。 | |
松竹梅 しょうちくばい |
松と竹と梅。めでたいものとして慶事に使われる。 | |
新天地 しんてんち |
新しい世界。新しい活動の場。 | |
破魔矢 はまや |
正月の縁起物の魔よけの矢。 | |
風物詩 ふうぶつし |
ある季節特有の物や事柄。 | |
摩天楼 まてんろう |
高層の建築物。 | |
虫時雨 むししぐれ |
たくさんの虫が鳴く音を時雨の音に例えていう言葉。 | |
八百万 やおろず |
数がきわめて多いこと。 | |
八千代 やちよ |
八千年。数多くの年。 | |
流鏑馬 やぶさめ |
馬に乗って走りながら矢で的を射る競技・神事。 | |
千秋楽 せんしゅうらく |
相撲や演劇などの興行の最後の日。 | |
手弱女 たおやめ |
優雅で優しい女性。 | |
別天地 べってんち |
俗世間とかけ離れた素晴らしい世界。 | |
水菓子 みずがし |
果物。 | |
十五夜 じゅうごや |
陰暦の15日の夜。満月の夜。 | |
三日月 みかづき |
細い弓形の月。 | |
暁月夜 あかつきづくよ |
夜明け方に出ている月。 |
名称・読み方 | 意味・詳細 | |
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朝月夜 あさづくよ |
月が残っている明け方。 | |
天満月 あまみつつき |
満月の別名。 | |
黄昏月 たそがれづき |
夕暮れにしばらく見える月。 | |
弓張月 ゆみはりづき |
弓に弦を張ったような形の月。 | |
神無月 かんなづき |
旧暦10月の異称。 | |
小糠雨 こぬかあめ |
霧のように細かい雨。 | |
催花雨 さいかう |
春、開花を促すような雨のこと。 | |
秋時雨 あきしぐれ |
秋の末に降る時雨のこと。 | |
初時雨 はつしぐれ |
その年初めて降る時雨。 | |
春時雨 はるしぐれ |
春になって降る時雨のこと。 | |
叢時雨 むらしぐれ |
やんでは降る雨のこと。 | |
雪時雨 ゆきしぐれ |
雪まじりの雨。 | |
浦山風 うらやまかぜ |
海辺に近い山から吹きおろして来る風。 | |
花信風 かしんふう |
花の咲くのを知らせる風。 | |
高嶺颪 たかねおろし |
高い峰から吹きおろしてくる寒風。 | |
天狗風 てんぐかぜ |
突然はげしく吹きおろす旋風。 | |
春一番 はるいちばん |
立春から春分の間に、その年に初めて吹く強い風。 | |
白小雲 しらさぐも |
白い雲のこと。 | |
霧時雨 きりしぐれ |
時雨のように深くたちこめた霧のこと。 | |
露時雨 つゆしぐれ |
露があたり一面におりること。 | |
八重霞 やえがすみ |
幾重にも立ちこめる霞。 | |
帷子雪 かたびらゆき |
薄く積もった雪。 | |
平家星 へいけぼし |
オリオン座α星ベテルギウスの和名。 | |
現人神 あらひとがみ |
この世に人の姿になって現れる神。 | |
御転婆 おてんば |
男の子のように活発な若い娘。 |
名称・読み方 | 意味・詳細 | |
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序破急 じょはきゅう |
舞楽・能楽の構成形式。速度の3区分で序はゆっくり、破は中間、急は早く。 | |
短日月 たんじつげつ |
短い期間。 | |
桜紅葉 さくらもみじ |
秋に桜の葉が紅葉すること。 | |
青梅雨 あおつゆ |
新緑に降りそそぐ梅雨。 | |
夏座敷 なつざしき |
夏らしく開放的な座敷 | |
青葉雨 あおばあめ |
新緑の木々をつややかに濡らす雨 | |
繁吹雨 しぶきあめ |
はげしく吹きつけて降る雨。 | |
川逍遥 かわしょうよう |
川辺をぶらぶらと歩くこと。 | |
蜃気楼 しんきろう |
大気の中で光が屈折し、地上や水上の物体が浮き上がって見えたり、逆さまに見えたりする現象。 | |
春疾風 はるはやて |
春に吹く南寄りの風。 | |
桐一葉 きりひとは |
桐の葉が落ちるのを見て秋を感じること。 | |
簾名残 すだれなごり |
暑い季節が去って、 簾を片付けること。 | |
冬紅葉 ふゆもみじ |
初冬、散りおくれてわずかに残る紅葉. | |
冬座敷 ふゆざしき |
襖や障子を閉めきり煖房も備わった座敷。 | |
円舞曲 えんぶきょく |
ワルツ | |
夜想曲 やそうきょく |
ノクターン。夜の静かな気分を表現する曲。 | |
協奏曲 きょうそうきょく |
コンチェルト。複数の独奏楽器と管弦楽によって演奏される多楽章からなる楽曲 | |
狂詩曲 きょうしきょく |
ラプソディー。自由奔放な形式で民族的または叙事的な内容を表現した楽曲。 | |
幻想曲 げんそうきょく |
ファンタジア。作曲者の自由な想像力に基づいて創作される器楽作品。 | |
交響曲 こうきょうきょく |
シンフォニア。管弦楽によって演奏される多楽章構成の大規模な楽曲。 | |
四重奏 よんじゅうそう |
カルテット。四つの独奏楽器による合奏。 | |
前奏曲 ぜんそうきょく |
プレリュード。他のより規模の大きい楽曲の前に演奏する楽曲。 | |
鎮魂曲 ちんこんきょく |
レクイエム。ミサで用いる聖歌。 | |
夢想曲 むそうきょく |
トロイメライ。夢想的な趣のある小曲。 | |
輪舞曲 りんぶきょく |
ロンド。輪舞に使われる楽曲。 |
ここからは、植物系の名称となります。
名称・読み方 | 意味・詳細 | |
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雲珠桜 うずざくら |
サトザクラの一種。 | |
花水木 はなみずき |
ミズキ科の植物。 | |
紫陽花 あじさい |
アジサイ科アジサイ属の落葉低木の一種。 | |
勿忘草 わすれなぐさ |
ムラサキ科ワスレナグサ属の種の総称。 | |
燕子花 かきつばた |
アヤメ科アヤメ属の植物。 | |
金魚草 きんぎょそう |
オオバコ科キンギョソウ属の植物。 | |
金木犀 きんもくせい |
クセイ科モクセイ属の常緑小高木樹。 | |
山茶花 さざんか |
ツバキ科ツバキ属の常緑広葉樹。 | |
金盞花 きんせんか |
キク科の植物。 | |
石楠花 しゃくなげ |
ツツジ科の植物。 | |
凌霄花 のうぜんかずら |
ノウゼンカズラ科の落葉性のつる性木本。 | |
白粉花 おしろいばな |
オシロイバナ科の多年草または一年草。 | |
鳳仙花 ほうせんか |
ツリフネソウ科ツリフネソウ属の一年草。 | |
女郎花 おみなえし |
オミナエシ科オミナエシ属 の多年生植物。 | |
彼岸花 ひがんばな |
ヒガンバナ科ヒガンバナ属の多年草。 | |
福寿草 ふくじゅそう |
キンポウゲ科の多年草。 | |
寒緋桜 かんひざくら |
バラ科サクラ属の野生種のサクラ。 | |
柊南天 ひいらぎなんてん |
メギ科メギ属の常緑低木。 | |
鶯神楽 うぐいすかぐら |
スイカズラ科スイカズラ属の落葉低木。 | |
十月桜 じゅうがつざくら |
バラ目バラ科サクラ属の植物。 | |
枝垂桜 しだれざくら |
バラ科サクラ属の植物。枝がやわらかく枝垂れるサクラの総称。 | |
富貴草 ふっきそう |
ツゲ科の常緑小低木。 | |
乙女椿 おとめつばき |
ツバキ科の植物。 | |
紫華鬘 むらさきけまん |
キケマン属の越年草。 | |
蓮華草 れんげそう |
マメ科ゲンゲ属に分類される越年草。 |
名称・読み方 | 意味・詳細 | |
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葉牡丹 はぼたん |
アブラナ科アブラナ属の多年草。 | |
花海棠 はなかいどう |
バラ科リンゴ属の耐寒性落葉高木。 | |
夏茱萸 なつぐみ |
グミ科の植物の1種。 | |
雛罌粟 ひなげし |
ケシ科の一年草。 | |
春紫苑 はるじおん |
キク科ムカシヨモギ属に分類される多年草の1種。 | |
月桂樹 げっけいじゅ |
クスノキ科の常緑高木。 | |
白山木 はくさんぼく |
レンプクソウ科の常緑小高木。 | |
八重桜 やえざくら |
八重咲きになるサクラの総称。 | |
紫露草 むらさきつゆくさ |
ツユクサ科トラデスカンチア属の植物。 | |
白詰草 しろつめくさ |
シャジクソウ属の多年草。別名、クローバー。 | |
谷空木 たにうつぎ |
スイカズラ科タニウツギ属の落葉小高木で、田植えの時期に花が咲くので「田植え花」としても知られる。 | |
山法師 やまぼうし |
ミズキ科の落葉高木。 | |
雪ノ下 ゆきのした |
ユキノシタ科ユキノシタ属の植物。別名、イドクサ、コジソウ。 | |
花菖蒲 はなしょうぶ |
アヤメ科アヤメ属の多年草。 | |
泰山木 たいさんぼく |
モクレン科の常緑高木。 | |
金糸梅 きんしばい |
オトギリソウ科オトギリソウ属の半落葉小低木。 | |
姫女苑 ひめじょおん |
キク科ムカシヨモギ属の植物。 | |
紫御殿 むらさきごてん |
ツユクサ科の園芸植物。 | |
時計草 とけいそう |
トケイソウ科・トケイソウ属に分類される植物の総称。 | |
珊瑚樹 さんごじゅ |
ガマズミ科ガマズミ属に属する常緑高木。 | |
七変化 しちへんげ |
クマツヅラ科の常緑小低木。ランタナ。 | |
紅葉葵 もみじあおい |
アオイ科の宿根草。 | |
浜木綿 はまゆう |
ヒガンバナ科の多年草。 | |
百日紅 さるすべり |
ミソハギ科の落葉中高木。 | |
孔雀草 くじゃくそう |
キク科アスター属の植物。 |
以上、『和風で美しい『漢字 三文字の言葉』150種類』を紹介しました。
ここでは三文字熟語に絞っていますが、日本の美しいものをイメージさせる言葉や花や季節、色彩など、日本には美しい言葉がたくさんあります。まだまだ情緒のある古風な言葉がたくさんあると思いますので、今後も日本らしい趣のある言葉を紹介していこうと思います。
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