【二十八宿】吉凶・読み方・対応する動物（四神・獣神）・和名の星名など 一覧

二十八宿（にじゅうはっしゅく）とは、天球を、28のエリア（星宿）に分割したものです。
『月』はある恒星に対して２７日７時間４３分（恒星月）で天球上を一周するため、月の１日の移動量にあわせて、天球を２８等分した星座が作られました。これを二十八宿といいます。

二十八宿は、天の赤道に沿ったところに配置されていて東西南北それぞれ七宿に分類されています。そして各宿の基準となる西端の星を距星（きょせい）といいます。

ここでは、日本で使われている二十八宿を読み方、対応する動物（四神・獣神）吉凶、星名などを一覧で紹介していきます。

二十八宿の星座は4つの方角の七宿ごとにまとめられ、それぞれの方位に青龍・玄武・白虎・朱雀という各方位の獣神の姿を当てはめています。

二十八宿　4つの方角に対応する獣神

東の青龍（せいりゅう）

象徴する色は『緑』、季節の『春』を司り、陰陽五行の『木』を意味する。

東方を守護する。

長い舌を出した竜の形とされる。

二十八宿の東方七宿に対応する。東方七宿（角宿・亢宿・氐宿・房宿・心宿・尾宿・箕宿）をつなげて竜の姿に見立てたことに由来する。

災いを振り払って守り、金運、富、成功を呼び込むと信じられています。

南の朱雀（すざく）

象徴する色は『赤』、季節の『夏』を司り、陰陽五行の『火』を意味する。

南方を守護する神獣とされる。

翼を広げた鳳凰様の鳥形で表される。
幸福と家運繁栄をもたらす。また、再起や汚名返上、起死回生、信頼回復にも力を発揮してくれる。

西の白虎（びゃっこ）

西方を守護する。
象徴する色は『白』、季節の『秋』を司り、陰陽五行の『金』を意味する。

細長い体をした白い虎の形をしている。また、四神の中では最も高齢の存在であるとも言われている。

宝と安産の神でもあり、子供や家族を守ってくれます。

北の玄武（げんぶ）

北方を守護する、水神。

象徴する色は『黒』、季節の『冬』を司り、陰陽五行の『水』を意味する。

脚の長い亀に蛇が巻き付いた形で描かれることが多い。
古代中国において、亀は「長寿と不死」の象徴、蛇は「生殖と繁殖」の象徴で、後漢末の魏伯陽は「周易参同契」で、玄武の亀と蛇の合わさった姿を、「玄武は亀蛇、共に寄り添い、もって牡牝となし、後につがいとなる」と、陰陽が合わさる様子に例えている。

古代中国において、亀は「長寿と不死」の象徴、蛇は「生殖と繁殖」の象徴で、運気を切り開いて長寿や繁栄をもたらす。

二十八宿一覧　吉凶・距星名・和名

東方青龍