漢字の成り立ちや意味にはさまざまな解釈があり、姓名判断の流派によっても評価が異なることがあります。それでも最も重要なのは、親が一生懸命考え、子どものために良いと思って名前を付けることです。希望と想いを込め、その名前に込めた意味を子どもに伝えることで、子どもは自分の名前に自信を持つことができます。この記事では、意味や由来から選定した名前に使わないほうがいい漢字とその理由を解説します。
名前に使わないほうがいい漢字一覧
参考:漢字の成り立ち博士・法務省:子の名に使える漢字・コトバンク
- 叉(さ)
分岐する状態を意味し、分裂や別離の印象を与えるため。 - 篤(とく、あつし)
病気が重いという意味を持ち、健康に関する不安を連想させるため。 - 冥(めい)
闇黒やくらやみを意味し、無知や死後の世界を連想させるため。 - 未(み)
「まだ…しない」を意味し、未完や未達成を連想させるため。 - 亜(あ)
貴族のお墓を上から見た形で、二番目を意味し、優位でない印象を与えるため。 - 淡(たん)
情が厚くない、薄いを意味し、冷淡や無関心の印象を与えるため。 - 久(きゅう、ひさし)
木が死体を支えている意味から、死後の世界や永遠を連想させ、不吉なイメージがあるため。 - 卑(ひ)
低い、いやしいを意味し、卑屈や地位の低さを連想させるため。 - 滞(たい)
物事が一所にとどまって進まないを意味し、停滞や障害を連想させるため。 - 濁(だく)
水が澄んでいないことを意味し、不純や汚れを連想させるため。 - 魅(み)
化け物や妖精を意味し、現実離れや非現実的な印象を与えるため。 - 次(じ、つぎ)
一段劣ることを意味し、二番目や次点の印象を与えるため。 - 悠(ゆう)
気分がゆったりしている様を意味し、悠長や怠惰の印象を与えるため。 - 忍(にん)
こらえ、がまんすることを意味し、忍耐や苦労の印象を与えるため。 - 了(りょう)
手足を巻くようにして包まれた幼児の象形文字で、未発達や終わりの意味を含むため。 - 七(しち、なな)
縦横に切りつけた様子から生まれ、「切る」という意味があり、切断や中断を連想させるため。 - 空(くう、そら)
空っぽの空間を意味し、虚無や無価値を連想させるため。 - 倖(こう)
思いがけない幸いを意味し、不確定や偶然の印象を与えるため。 - 虚(きょ)
むなしいことを意味し、虚無や偽りの印象を与えるため。 - 窪(くぼ)
地面の落ちこんだ所を意味し、凹みや低地を連想させるため。 - 淀(よど)
水の流れが滞ることを意味し、停滞や障害を連想させるため。 - 雫(しずく)
滴り落ちる水滴を意味し、小ささや微小を連想させるため。 - 唯(ゆい、ただ)
それよりほかにないことを限定するさまを意味し、狭量や独占を連想させるため。 - 希(き、まれ)
めったにないを意味し、稀少や不確実を連想させるため。 - 臣(しん、おみ)
主君に仕える人を意味し、従属や下位の印象を与えるため。
武器に関する漢字
- 剣(けん)
長い刀を意味し、戦闘や攻撃性を連想させるため。 - 刀(とう)
刃物の一種で、攻撃性や暴力を連想させるため。 - 刃(じん、は)
切れる部分で、切断や攻撃性を連想させるため。 - 武(ぶ)
戦いに関することを意味し、戦闘や暴力を連想させるため。 - 銃(じゅう)
火薬を用いて弾を発射する武器で、暴力や危険を連想させるため。 - 射(しゃ)
矢を放つことを意味し、戦闘や攻撃を連想させるため。 - 投(とう)
投げることを意味し、攻撃性や暴力を連想させるため。
戦い・戦闘に関する漢字
- 軍(ぐん)
兵隊の集まりを意味し、戦争や軍事を連想させるため。 - 兵(へい)
戦士を意味し、戦闘や軍事を連想させるため。 - 競(きょう)
競争することを意味し、対立や競争を連想させるため。 - 闘(とう)
戦うことを意味し、争いや対立を連想させるため。 - 戦(せん)
争うことを意味し、戦争や対立を連想させるため。 - 争(そう)
対立することを意味し、争いや競争を連想させるため。
希望を込めた素敵な名前を考えましょう
名前の意味は非常に重要です。悪い意味や由来を持つ漢字を使うと、不吉な印象を与えることがありますが、漢字の成り立ちや意味にはさまざまな解釈があります。最も大切なのは、親が子どものために一生懸命考えた名前を付けることです。希望と想いを込め、その意味を子どもに伝えることで、子どもは自分の名前に自信を持つことができます。名前を選ぶ際には、漢字の意味をよく確認し、適切な漢字を選びましょう。
コメント