7. 縁結びと愛の神々
人と人、心と心を結びつける力を持つ神々。恋愛、結婚、人間関係の良縁を導いてくれるとされ、若者を中心に今も厚く信仰されています。
61. 白山比咩神(しらやまひめのかみ)
石川県の白山信仰の主神で、菊理媛神と同一視されることもあるが別名義で独立した神格。良縁・開運・女性守護の神として北陸〜関西で広く信仰されている。
62. 大山祇神(おおやまづみのかみ)
山の神で、木花咲耶姫や磐長姫の父。家族・縁・自然と人との結びつきを象徴し、娘たちを通じて縁結びとも関係。
63. 蛭子神(ひるこのかみ)
伊邪那岐と伊邪那美の最初の子。流されてしまったが、後に恵比寿神と習合されることも。幸福・縁・再生の象徴。
64. 櫛名田比売(くしなだひめ)
スサノオの妻。夫婦和合や愛の守護神として有名。八岐大蛇(やまたのおろち)神話にも登場。
65. 伊邪那岐命(いざなぎのみこと)
伊邪那美命の夫。男女の最初の神々として、結婚や家庭円満を願う信仰の対象となる。
66. 菊理媛神(くくりひめのかみ)
白山信仰の女神。伊邪那岐・伊邪那美の仲裁をした神として、縁を「くくる」力があると信じられる。
67. 玉依姫命(たまよりひめのみこと)
海神の娘で、神武天皇の母。神と人の間を結ぶ存在として、縁結び・母性の象徴とされる。
68. 宗像三女神(むなかたさんじょしん)
航海安全の神々だが、三姉妹の女神として良縁・女性守護の神格を帯びることもある。
69. 栲幡千千姫命(たくはたちぢひめのみこと)
天孫瓊々杵尊の妃。婚姻の守り神。天照大神の孫世代に連なる家系の女性神として、愛と結びの象徴でもある。
70. 愛染明王(あいぜんみょうおう)
仏教系の神であるが、日本では恋愛成就・夫婦和合を願う人々に厚く信仰されてきた習合神。
8. 医療・健康・厄除けの神々
病を治し、健康を守り、災厄から人々を遠ざけてくれる神々。特定の病に特化した神もいれば、広く厄除け・無病息災を司る神もいます。
71. 大物忌神(おおものいみのかみ)
出羽三山(鳥海山)に祀られる神。病除け・清浄・浄化・命の更新を担う東北地方の強力な守護神。出羽三山信仰を通じて全国的に知られる。
72. 大己貴命(おおなむちのみこと)
大国主命の別名。医薬・温泉の神としての側面もあり、特に出雲では病気平癒を願う信仰が根強い。
73. 神直日神(かむなおびのかみ)
神道の祓詞に登場する浄化の神。災厄を正しく導き、清める力を持つとされる。
74. 八十禍津日神(やそまがつひのかみ)
不浄や災厄の神。その性質ゆえに、逆に「厄を祓う存在」として信仰されることもある。
75. 牛頭天王
元は疫病除けの神で、素戔嗚尊と習合して全国に広まった。
76. 大物主神(おおものぬしのかみ)
奈良・大神神社では疫病封じの神として古来から厚く信仰されてきた。
77. 瀬織津姫(せおりつひめ)
川の神であり、祓いや浄化の象徴。神道で最も重要な「祓え」の神として崇敬される。
78. 罔象女神(みづはのめのかみ)
水の神であり、穢れを洗い流す力を持つ。病や災厄の浄化に関わる存在。
79. 石長比売(いわながひめ)
永遠の命を象徴する神。木花咲耶姫の姉で、不老長寿・命の堅固さを願う信仰の対象となる。
80. 薬師如来(やくしにょらい)
仏教系の神だが、日本では神仏習合により病気平癒の代表的な神格として広く信仰される。
9. 民間信仰の神々(習合神・地域神)
神道だけでなく、仏教や道教、地域信仰と習合した神々。地蔵や弁天、恵比寿など、多様なルーツを持ちながらも人々に親しまれてきた神々たちです。
81. 恵比寿神(えびすしん)
商売繁盛・漁業の神で、七福神の一柱。笑顔と鯛を持った姿で親しまれ、民間信仰の代表格。
82. 大黒天(だいこくてん)
元はインドの神「マハーカーラ」だが、日本では大国主命と習合し、福の神・台所の神として信仰される。
83. 毘沙門天(びしゃもんてん)
戦と財の神。仏教由来の神でありながら、武神や守護神として民間でも厚く信仰された。
84. 弁財天(べんざいてん)
音楽・芸能・財運の女神。市杵島姫命と習合され、湖や島に祀られることが多い。
85. 福禄寿(ふくろくじゅ)
中国道教由来の神で、長寿・富・地位を司る。七福神の一柱として人気が高い。
86. 寿老人(じゅろうじん)
福禄寿と同じく道教系の神で、特に長寿を象徴する。鹿を従える姿で描かれることが多い。
87. 布袋尊(ほていそん)
七福神の一柱で、笑顔と大きな袋が特徴。庶民的な幸運の象徴とされる。
88. 愛宕神(あたごしん)
火防(ひぶせ)の神として有名で、特に京都の愛宕山に祀られる。庶民の防火信仰の中心。
89. 道祖神(どうそじん)
村の入口などに祀られる境界の神。悪霊を防ぎ、男女和合や縁結びの神としても信仰される。
90. 産土神(うぶすながみ)
その土地に生まれた人を一生守る神。地域に根差した信仰で、氏神信仰の原点でもある。
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