『雷』を表す言葉 180選|古語・雅語・神話・世界の呼び方まで

4. ゴロゴロ・ピカッなど、雷の音や光を表す擬音・俗称

雷の「音」や「光」、「驚き」や「恐怖」の感覚から生まれた表現をまとめます。「ごろごろ」「どーん」「空鳴り」「遠雷」など、臨場感のある言い方が中心です。会話や描写で使うと、情景が一気に伝わりやすくなります。

  1. ごろごろ
    雷鳴を表す代表的な擬音語。
  2. どーん
    落雷の瞬間の衝撃音。
  3. ピカッ
    稲妻の光。
  4. 地響き(じひびき)
    雷の重低音が地面に響く様子。
  5. 空鳴り(そらなり)
    雨を伴わない雷の音だけが聞こえる現象。
  6. 遠雷(えんらい)
    遠くで鳴る雷。文学的表現にも多用。
  7. ドカン
    激しく落ちた雷の擬音的表現。
  8. バリバリ
    連続的な稲妻や音の形容。
  9. ガラガラ
    ゴロゴロに似た擬音。方言・幼児語でも使用。
  10. ピシャッ
    鋭く走る稲妻の音・光のイメージ。
  11. 雷ゴロゴロ
    子供や日常会話でよく使われる言い方。

 

5. 春雷・熱雷とは?季節や気象で分類された雷の種類

雷には発生する季節や原因によってさまざまな名前があります。「春雷」「夏雷」「熱雷」「乾雷」など、気象学や季語として使われる専門的な呼び方を整理します。雷のメカニズムや自然現象としての特徴を理解したいときに役立ちます。

  1. 春雷(しゅんらい)
    春に鳴る雷。冬の終わりを告げる雷で、季語としても用いられる。
  2. 夏雷(からい/なつらい)
    夏に発生する雷。積乱雲による典型的な雷。
  3. 秋雷(しゅうらい)
    秋に鳴る雷。夏より弱く、どこか寂しさを帯びた響き。
  4. 冬雷(ふゆらい)
    冬に鳴る雷。日本海側で発生しやすく珍しい現象として知られる。
  5. 初雷(はつらい/はつかみなり)
    その年で初めて鳴る雷。季節の節目を表す語。
  6. 熱雷(ねつらい)
    地表の熱によって発生する雷。夏の晴天の日に多い。
  7. 乾雷(かんらい)
    雨を伴わず音だけ鳴る雷(ドライ・ライトニング)。
  8. 界雷(かいらい)
    前線の通過に伴って発生する雷(気象学用語)。
  9. 渦雷(うずらい)
    台風や低気圧の中心で生じる雷(渦状気流による)。
  10. 火山雷(かざんらい)
    火山の噴火によって発生する雷。

 

6. 雷雨・雷雲など、雷を含む複合語で広がる表現

「雷+〇〇」の形で他の自然現象や状態と組み合わさった言葉を集めます。「雷雨」「雷雲」「雷鳴」「雷撃」など、天気や災害、勢いを表す表現が豊富です。意味の違いや使い分けを知ると、より正確で印象的な表現ができます。

  1. 雷雲(らいうん)
    雷を発生させる積乱雲。
  2. 雷雨(らいう)
    雨を伴う雷。日常的にも使われる。
  3. 雷鳴(らいめい)
    雷の音。「鳴り響く」印象を持つ言葉。
  4. 雷光(らいこう)
    雷の光(稲妻)。視覚的な側面を表す。
  5. 雷火(らいか)
    雷が原因の火、または雷の火力を強調する言葉。
  6. 雷電(らいでん)
    雷と電光を合わせた語。武将名や地名にも。
  7. 雷撃(らいげき)
    雷の攻撃的な側面。軍事用語として「奇襲」の意味にも。
  8. 雷声(らいせい)
    雷の声=雷鳴の古語・雅語。

 

7. 雷神・雷獣とは?神話や伝承で語られる雷の神秘的な存在

雷は世界中で神の力として捉えられてきました。「雷神」「鳴神」「八雷神」「雷獣」など、日本神話や民間伝承のほか、中国・北欧・インドなど各地の雷の神や妖怪を紹介します。雷にまつわる文化や信仰を知ると、言葉の背景がより深く理解できます。

  1. 雷神(らいじん)
    雷を司る神。和風・洋風問わず世界中に存在。
  2. 雷さま(かみなりさま)
    民間信仰における雷の神様。太鼓を叩くイメージ。
  3. 鳴神(なるかみ)
    「鳴る神」=雷神。能の演目名にもなっている。
  4. 雷獣(らいじゅう)
    雷とともに現れるとされた妖獣。イタチ・猫・狸など様々な姿。
  5. 雷公(らいこう)
    中国の雷神の名。雷電を操る神格。
  6. 電母(でんぼ)
    中国神話で雷(雷公)を助ける女性の神。
  7. 雷帝(らいてい)
    雷の帝(王)。ゲームや物語で用いられる神格的呼称。
  8. 雷霆神(らいていしん)
    雷霆=激しい雷。中国や西洋の神格名にも。
  9. 雷の神社(雷電神社・鳴神神社など)
    日本各地に「雷」を祭る神社名が多数存在。
  10. いかづちの神
    古語「雷=いかづち」。神格化された名称。
  11. 八雷神(やくさのいかづちのかみ)
    『古事記』に登場する八柱の雷神。
  12. 大雷(おおいかづち)
    頭に宿る雷神。最も力が強く、雷神たちの主的存在。
  13. 火雷(ほのいかづち)
    胸に宿る雷神。火と雷の力を持ち、破壊と再生を象徴する。
  14. 黒雷(くろいかづち)
    腹に宿る雷神。黒い雷=闇や恐怖、地の響きを示す。
  15. 拆雷/析雷(さくいかづち)
    陰部に宿る雷神。“裂く”意味を持ち、生命の源と変化を司る。
  16. 若雷(わかいかづち)
    左手に宿る雷神。若々しい雷=新しい力や成長の象徴。
  17. 土雷(つちいかづち)
    右手に宿る雷神。大地と雷を結びつけ、地鳴りの力を持つ。
  18. 鳴雷(なるいかづち)
    左足に宿る雷神。雷鳴=音を司り、響きそのものを表す。
  19. 伏雷(ふしいかづち)
    右足に宿る雷神。伏せる雷=地中に潜む力・潜在的エネルギー。
  20. 雷童子(らいどうじ)
    雷の音を立てる子どもの姿の妖怪。
  21. 鳴神さま(なるかみさま)
    雷の神を敬って呼ぶ民俗信仰。
  22. 雷太鼓(かみなりだいこ)
    雷の音=妖怪や神が太鼓を叩いていると考えられた。
  23. 雷神太鼓(らいじんだいこ)
    雷の音を起こす太鼓(神話・祭礼で象徴)。

 

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