5. 人々の暮らしや行動を映す語
花見や春の装い、旅立ちや出会い。春になると変わる人々の営みを表現します。
- 花見(はなみ)
桜の花を眺めながら楽しむ行事。春の風物詩の代表です。 - 春の装い(はるのよそおい)
軽やかな色合いの着物や服に身を包む春の服装。 - 春旅(はるたび)
春の自然を楽しむための旅。古来より詩歌の題材にも。 - 入学(にゅうがく)
新しい生活の始まり。春は出会いとスタートの季節です。 - 卒業(そつぎょう)
別れと旅立ちの時。春に別れが多いのはこのためです。 - 初詣出(はつもうでで)
旧暦の正月に行われた春の行事。新しい年の祈願。 - 田植えの準備(たうえのじゅんび)
農家が春に行う田植えの前の大事な作業。 - 春耕(しゅんこう)
春の田畑を耕すこと。農業の始まりの合図。 - 春祭り(はるまつり)
地域ごとに行われる、春の五穀豊穣を祈るお祭り。 - 節句(せっく)
季節の節目を祝う日。3月3日の「桃の節句」が春の代表です。 - 春の引っ越し(はるのひっこし)
就職や進学に伴う移動が多くなる季節。 - 春の昼寝(はるのひるね)
うららかな日差しの中で行う昼寝。心地よい春の習慣。 - 花市(はないち)
春の花を売り買いする市。地域のにぎわいの一つです。 - 春服(はるふく)
軽やかな生地、明るい色合いの服に衣替えする季節。 - 草摘み(くさつみ)
春の野に出て食用や薬用の草を摘むこと。七草摘みなども含まれます。
6. 春の情緒や心情を表す語
ほのぼのとした心、わくわくする期待感、時には別れの寂しさも…。春に感じる心の動きを言葉にしました。
- 物思い(ものおもい)
春の穏やかな空気の中で、ふと浮かぶ思いにふけること。 - 春愁(しゅんしゅう)
春の気候に誘われるように感じる、淡い憂い。 - 春望(しゅんぼう)
春の景色を見渡すこと。または、春に希望を抱く心情。 - 名残惜しさ(なごりおしさ)
別れや季節の終わりへの切なさ。卒業などに伴う情感。 - ときめき
春の新しい出会いや環境に感じる心の高鳴り。 - 惜春(せきしゅん)
過ぎゆく春を惜しむ気持ち。晩春の感傷的な表現。 - 浮き立つ心(うきたつこころ)
春の訪れに心が軽やかになる感覚。 - 春の別れ(はるのわかれ)
旅立ちや卒業にともなう、春のさびしい別れ。 - はかなさ
桜や春霞のように、すぐに消えてしまうものへの切なさ。 - 春の恋(はるのこい)
春に芽生える恋心。花や光と重なり、甘く切ないものです。 - 心弾む(こころはずむ)
春の気配に心が明るくなること。 - 淡い願い(あわいねがい)
春の柔らかな空気に抱く、叶うかどうかもわからない願い。 - ぼんやり
春の暖かさに誘われて心がゆるみ、集中がゆらぐさま。 - 芽吹きの喜び(めぶきのよろこび)
新たな命の始まりに感動する心情。 - 春の夢(はるのゆめ)
春の夜に見る夢。現実か幻想かわからない、うつろな心の映し。
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