春の美しさを感じる日本語105選|季節と言葉の繊細な世界

3. 動物や虫にまつわる表現

春になると目覚める生き物たち。その姿や声もまた、春の風物詩です。

  1. 春眠(しゅんみん)
    春の眠りは心地よく、つい寝過ごしてしまうという意味。
  2. 雀始巣(すずめはじめてすくう)
    二十四節気のひとつ。春になり雀が巣作りを始める時期。
  3. 燕来る(つばめくる)
    南から渡ってくる燕。春の訪れを告げる鳥。
  4. (ちょう)
    春になると舞い始める虫。優雅な姿で多くの詩歌に詠まれます。
  5. 蛙鳴く(かわずなく)
    田んぼや池から聞こえる蛙の声。春の夜を彩ります。
  6. (きじ)
    春に鳴く日本の代表的な鳥。古典では「ほろほろ鳥」とも。
  7. うぐいす(鶯)
    「ホーホケキョ」という鳴き声で春の訪れを知らせる鳥。
  8. 熊目覚める(くまめざめる)
    冬眠から目覚める熊の姿。春の生命の復活を象徴。
  9. (はち)
    春の花々に集まる虫たち。活発に飛び始める季節です。
  10. 毛虫(けむし)
    若葉に現れる虫。春の訪れの副産物でもあります。
  11. 雁帰る(かりかえる)
    冬を日本で過ごした雁が北へ帰っていく様子。春の通過儀礼のような風景。
  12. 春の鳥(はるのとり)
    春に見られる野鳥の総称。生命の音を感じさせます。
  13. てんとう虫
    暖かくなると現れるかわいらしい虫。春の象徴のひとつ。
  14. 小動物目覚める(しょうどうぶつめざめる)
    リスやモモンガなど、冬眠していた小動物が動き出す季節。
  15. 羽音(はおと)
    虫たちの羽ばたく音が聞こえる春の昼下がり。

 

4. 天気や風景を描写する語

うららかな日差し、霞む山並み、そよぐ風。春ならではの気候や景色を映した言葉です。

  1. 春の空(はるのそら)
    どこまでも高く澄みわたる春の空。
  2. うららか
    春の日差しが穏やかで、心も晴れやかになるような様子。
  3. 霞む(かすむ)
    春特有の、遠くの景色がぼんやりと見える状態。
  4. 朧月(おぼろづき)
    春の夜に霞んで見える月。幻想的で情緒深い光景。
  5. 春風駘蕩(しゅんぷうたいとう)
    春風がゆるやかに吹き、のどかで穏やかなさま。
  6. 野遊び(のあそび)
    春の野原に出かけて、自然と親しむ遊び。貴族文化にも見られます。
  7. 霞の彼方(かすみのかなた)
    霞んで見えなくなる遠い景色や想い。
  8. 春雨(はるさめ)
    やわらかく降る春の雨。優しい印象の雨です。
  9. 春の夕暮れ(はるのゆうぐれ)
    日が長くなってきた春の黄昏時。どこか切なさも感じさせます。
  10. 霞立つ(かすみたつ)
    野山に霞がたちのぼる様子。和歌によく登場します。
  11. 春の光(はるのひかり)
    やわらかであたたかい、春特有の日の光。
  12. 春の海(はるのうみ)
    凪いで穏やかな春の海。俳句でもよく詠まれます。
  13. 春の嵐(はるのあらし)
    春の季節に吹く突風や大雨。命の強さと儚さを感じさせます。
  14. 春空け(はるあけ)
    春の早朝、空が明けてくる時間。鳥の声とともに始まります。
  15. 霞晴る(かすみはる)
    霞が晴れて景色があらわれる様子。希望や明るさの象徴にも。
スポンサーリンク
スポンサーリンク
季節・風物詩

コメント