5. 愛情や親しみをあらわす言葉
人間関係を温かく彩る「愛」の表現は、恋愛感情から友情、家族愛まで幅広く存在します。「好き」「愛している」に加え、「慈しむ」「慕う」「憧れる」などを使い分けることで、微妙な心理の差を描写できます。
- 好き（すき）
人や物事に心がひかれる感情。最も日常的な愛情表現。 - 愛する（あいする）
深い思いやりと強い絆を伴う感情。恋愛から家族愛まで幅広く用いられる。 - 恋する（こいする）
異性や対象に心を寄せる恋愛感情を持つこと。 - 慕う（したう）
心惹かれて従いたい、寄り添いたいと思う気持ち。 - 憧れる（あこがれる）
理想や対象に強い魅力を感じ、近づきたいと望む気持ち。 - 慈しむ（いつくしむ）
子どもや弱者を大切に思い、愛情深く接する心。 - 大切にする（たいせつにする）
相手を尊重し、思いやりを持って扱うこと。 - 可愛い（かわいい）
愛らしく、守りたいと思わせる感情を伴う表現。 - 溺愛（できあい）
度を越して愛すること。親子関係などでよく用いられる。 - 慈愛（じあい）
深く優しい愛情。宗教的・文学的な文脈にも登場。 - 友情（ゆうじょう）
友人同士の親密な絆や愛情。 - 親しみ（したしみ）
距離を感じず、心が近いと感じる気持ち。 - 温もり（ぬくもり）
肉体的・精神的に感じる愛情や安心感。 - 恋慕（れんぼ）
相手を思い慕う恋愛感情。古典的で格調高い。 - 相思相愛（そうしそうあい）
互いに愛し合っている状態。恋愛の理想的な形。 - 片思い（かたおもい）
一方的に相手を思い続ける恋愛感情。 - 親愛（しんあい）
親しみと愛情を込めた感情。書簡などでも使われる。 - 心遣い（こころづかい）
相手を思いやる気持ち。愛情や親しさの表現。 - 気遣い（きづかい）
相手のことを考え、配慮する気持ち。 - 深愛（しんあい）
深く愛していること。やや改まった表現。 - 抱擁（ほうよう）
愛情をこめて抱きしめる行為。 - 想う（おもう）
心に相手を思い浮かべ、愛情を寄せること。 - 恋心（こいごころ）
人を好きになるときに芽生える心情。 - 慈悲（じひ）
広い意味での思いやりと愛。仏教的文脈で用いられることも多い。 - 寵愛（ちょうあい）
特別に目をかけ、かわいがること。 - 親近感（しんきんかん）
相手に親しみや近さを覚える感情。 - 愛着（あいちゃく）
物や人に強くひかれ、手放したくない気持ち。 - 情愛（じょうあい）
人に対する温かい愛情や思いやりの気持ち。 - 抱きしめる（だきしめる）
身体的に強く抱いて愛情を示すこと。 - 温情（おんじょう）
思いやりや優しい心を伴った愛情。
6. 驚きや感嘆をあらわす言葉
予期せぬ出来事や圧倒される体験によって生じる「驚き」は、感情を動かす大きな要素です。「驚く」や「びっくり」に加え、「仰天」「唖然」「感嘆」などを適切に選ぶことで、場面描写の臨場感が増します。
- 驚く（おどろく）
思いがけない出来事に心が動揺すること。最も基本的な表現。 - びっくり
日常的な驚きを表すカジュアルな言葉。 - 仰天（ぎょうてん）
非常に驚くこと。大げさで文学的な響きを持つ。 - 唖然（あぜん）
驚きや衝撃で言葉を失う様子。 - 呆然（ぼうぜん）
驚きやショックで立ち尽くすような状態。 - 目を見張る（めをみはる）
驚きや感動で目を大きく開くこと。 - 驚嘆（きょうたん）
驚きと感心が入り混じった感情。 - 感嘆（かんたん）
素晴らしさに感心して声をあげること。 - 舌を巻く（したをまく）
相手の技量や出来事に驚嘆すること。 - 目を疑う（めをうたがう）
信じられない光景に出会ったときの驚き。 - 驚愕（きょうがく）
強い驚きと動揺を伴う感情。 - 度肝を抜かれる（どぎもをぬかれる）
予想外の出来事に大きく驚くこと。 - 絶句（ぜっく）
驚きや衝撃で言葉が出ないこと。 - 驚異（きょうい）
驚きをもたらすほど素晴らしいものや出来事。 - びっくり仰天（びっくりぎょうてん）
強調された驚きの表現。 - 息をのむ（いきをのむ）
驚きや感動で息が止まるような状態。 - あっけにとられる
突然の出来事に驚き、言葉を失う様子。 - 目を丸くする（めをまるくする）
驚きで目を大きく開くこと。 - 驚異的（きょういてき）
常識を超えるほど驚くべきこと。 - 呆気（あっけ）
あっけにとられる、意外なことに驚く心情。 - 驚愕の事実（きょうがくのじじつ）
強調表現としての驚きの定型句。 - 感動（かんどう）
心を揺さぶられ、驚きと喜びを感じること。 - 予想外（よそうがい）
予期していなかった出来事に驚く感覚。 - 想定外（そうていがい）
予測を超えた驚きや戸惑い。 - 驚喜（きょうき）
驚きと喜びが入り混じった感情。 - 目を奪われる（めをうばわれる）
あまりの美しさや迫力に驚き見入ること。 - 驚天動地（きょうてんどうち）
天地を揺るがすほどの大事件に驚くこと。故事成語。 - 耳を疑う（みみをうたがう）
信じられない話を聞いたときの驚き。
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