和風で雅な男性名120選|大和言葉・古典文学から名付けのヒントを

7. 【風土と自然:大地に宿る名】

古典文学に表現された自然—山・川・風・月など—から着想を得た名前たち。日本の風土と四季の美を感じさせる、素朴でありながら深い響きを持つ名です。

1. 青嵐(せいらん)
新緑の頃に吹く風。若々しさと自然の勢いを感じる名。

2. 朔太(さくた)
朔=新月。新たな始まり、静けさと秘めた力を込めた名。

3. 響野(ひびきの)
野に響く音。自然と調和した生命の息吹を感じさせる名。

4. 潮路(しおじ)
潮の流れが作る道。移ろいと旅の情緒をこめた名。

5. 悠空(ゆうくう)
広くて遠い空。おおらかで自由な精神を象徴する名。

6. 岳晴(たけはる)
高い山と澄んだ空気。強さと清らかさを併せ持つ名。

7. 林(ふうりん)
林を吹き抜ける風。静けさと調和を感じさせる名。

8. 真澄(ますみ)
澄み切った水や心。清浄で透明感のある響きをもつ名。

9. 陽向(ひなた)
太陽の照らす場所。温かく包み込むような名。

10. 野分(のわき)
秋の嵐の風。強さと儚さが共存する、古典的な自然語。

11. 深林(しんりん)
奥深い森。探究心と静寂を象徴する名。

12. 月影(つきかげ)
月の光のもとに映る景色。優美で幻想的な名。

 

8. 【隠者と詩人:静かなる反骨】

俗世から距離をとり、自然と向き合った隠者や詩人たちの精神を映す名前。簡素で飾らず、それでいて芯の強さを秘めた、静かな個性を持つ名前を集めました。

1. 淡然(たんぜん)
世の中に執着せず、淡々と生きる姿を表す名。

2. 石庵(せきあん)
石に庵(いおり)=山中の隠者のような静かな暮らしを象徴。

3. 虚空(こくう)
限りなく広がる空間。悟りや自由の象徴。

4. 風露(ふうろ)
風と露。儚くも美しい自然のなかで生きる精神を込めた名。

5. 孤舟(こしゅう)
ひとりの舟。孤独と自由、旅を愛する者の名。

6. 清影(せいえい)
月夜に映る影。心の静けさと品格を表す名。

7. 文寂(ぶんじゃく)
文の道を静かに歩む人。学びと孤高をあわせもつ名。

8. 涼月(りょうげつ)
涼やかな月。冷静で凛とした美しさを宿す名。

9. 石心(せきしん)
石のように揺るがぬ心。固い信念と質素な生き方を象徴。

10. 苔玄(たいげん)
苔むした庵に住む玄人。枯淡の境地を思わせる名。

11. 渓流(けいりゅう)
山あいを流れる清流。自然に寄り添う静かな力を感じる。

12. 玄明(げんめい)
深く静かな知恵と、明晰な判断力を兼ね備える名。

 

9. 【江戸の粋:洒落と情の名】

江戸時代の町人文化や浮世草子、洒落本などに見られる粋で洒脱な世界観からインスピレーションを得た名前。気取りすぎず、温かさと情に満ちた響きを持ちます。

1. 伊之助(いのすけ)
江戸時代によく見られる名乗り。親しみと男らしさを感じさせる。

2. 市松(いちまつ)
市松模様や市松人形にちなみ、粋な遊び心を感じる名。

3. 梅之介(うめのすけ)
梅の花にちなみ、冬を越えて咲く強さと気品を象徴。

4. 清太郎(せいたろう)
清らかで真っ直ぐな性格を表す、江戸情緒あふれる名。

5. 勘助(かんすけ)
名軍師の名にも使われ、実直で機転のきく人物像を連想。

6. 弥之吉(やのきち)
「弥」はますますの意。発展と幸運を願う名。

7. 久六(きゅうろく)
庶民に親しまれた名乗り。軽妙で親しみやすい印象。

8. 文吉(ぶんきち)
「文」は教養、「吉」は幸。読み書きに長けた町人の名に。

9. 宗太(そうた)
どこか職人の気質を感じさせる、地に足のついた名。

10. 福之助(ふくのすけ)
福=幸運を呼ぶ。にこやかで明るい人柄を感じる名。

11. 金兵衛(きんべえ)
江戸時代の商人・職人に多い響き。堅実さと信頼感がある。

12. 半次郎(はんじろう)
侠気(おとこぎ)と洒落っ気を併せ持つ、江戸っ子らしい名。

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