冬の美しさを表す日本語120選|雪・寒さ・心を表す表現

3:寒さを感じることば

冬の厳しさを感じさせる「寒さ」そのものを描いた表現。凍てつく空気、しばれる朝、吐く息の白さなど、五感で感じる寒さの描写が中心です。

  1. 寒し(さむし)
    基本的な寒さの表現。古語でもよく使われる、冬を象徴する言葉。
  2. 凍(こご)える
    寒さで体が震える、感覚が失われそうになる様子。
  3. しばれる
    特に東北・北海道で使われる「厳しく冷える」こと。方言からきた風情ある表現。
  4. 息白し(いきしろし)
    吐く息が白く見えること。寒さの象徴として俳句にもよく登場。
  5. 凍風(とうふう)
    冷たく刺すような風。冬の厳しさを肌で感じる。
  6. 冴ゆ(さゆ)
    寒さで空気や物音が冴え渡る。清澄さや鋭さを感じさせる古語。
  7. 寒気(かんき)
    冷たい空気、または冷気が肌を刺すように感じられること。
  8. 凍空(いてぞら)
    凍てつくような寒さを帯びた空。静けさと張りつめた緊張感が漂う。
  9. 身にしむ
    寒さが身体だけでなく心にまで染みるような感覚。
  10. 寒風(かんぷう)
    身を切るような冷たい風。冬の到来を知らせる風でもある。
  11. 霜夜(しもよ)
    霜がおりるほど冷え込んだ夜。静寂と冷気が混じり合う時間。
  12. 冷え込む(ひえこむ)
    気温が急激に下がること。夜や朝方によく使われる表現。
  13. 凍りつく(こおりつく)
    すべての動きが止まるように感じられるほどの寒さ。
  14. 冷たし(つめたし)
    手で触れたときの冷たさ。情緒的にも人の心の冷たさに使われることも。
  15. 寒の入り(かんのいり)
    暦の上で最も寒い時期の始まり。小寒を迎える日をさす。

 

4:冬の空と光

澄みきった冬の空、夕暮れの美しさ、月の冴えなど、空と光の変化を言葉にした表現を扱います。冬は空気が澄むため、星や月の美しさが際立ちます。

  1. 冬空(ふゆぞら)
    澄み切った冷たい空。青く高く、どこか寂しさを伴う景色。
  2. 星冴ゆ(ほしさゆ)
    寒さで星がより輝いて見えること。空気が澄む冬ならではの美しさ。
  3. 冴え渡る(さえわたる)
    空気や光がくっきりと明瞭に見える様子。冬の朝や夜に多く使われる。
  4. 霜月夜(しもづきよ)
    霜が降りる夜と月明かりの組み合わせ。幻想的な情景。
  5. 冬の月(ふゆのつき)
    冴え冴えとした冷たい光を放つ月。孤高で神秘的な雰囲気を持つ。
  6. 冬日和(ふゆびより)
    穏やかで風のない冬の日。まれに訪れる心地よい天候。
  7. 白光(はっこう)
    雪に反射して白く広がる光。空間全体が明るくなる様子。
  8. 冬の夕焼け(ふゆのゆうやけ)
    空気が澄んでいるため赤や紫がより鮮やかに見える夕方の空。
  9. 寒昴(かんすばる)
    冬の星座「昴(すばる)」のこと。寒さの中で一層輝く星の群れ。
  10. 冬の朝(ふゆのあさ)
    霜が光り、空気が澄み切った早朝の景色。張りつめた静けさがある。
  11. 光の粒(ひかりのつぶ)
    冬の朝に霜や雪が日光に照らされ、きらきらと輝く様子。
  12. 冬の雲(ふゆのくも)
    灰色で低く垂れ込める雲。重々しい冬の空気を感じさせる。
  13. 冬の星空(ふゆのほしぞら)
    空気が澄んで見える、くっきりとした星たちの輝き。
  14. 月冴ゆ(つきさゆ)
    冬の月が特に冷たく、はっきりと輝く様子。古典和歌にもよく登場。
  15. 冬光(ふゆびかり)
    冷たいながらも透明感のある冬の光。清らかで静謐な印象を与える。
スポンサーリンク
スポンサーリンク
季節・風物詩

コメント