4. 秋の動物と生きもの
虫の声、渡り鳥の群れ、動物たちの冬支度。命が季節の移り変わりに応じて変化する様を表す言葉を見ていきます。
- 鈴虫(すずむし)
秋の夜に美しい音色で鳴く虫。涼やかな情緒を添える。 - こおろぎ(蟋蟀)
低く柔らかな声で鳴く虫。秋の虫の代表格。 - 松虫(まつむし)
高く澄んだ音色が特徴。古典文学にも登場する。 - 渡り鳥(わたりどり)
季節の変わり目に空を渡る鳥たち。秋は南へ向かう時期。 - 鹿の声(しかのこえ)
秋に聞こえる鹿の鳴き声。古くから物寂しさの象徴。 - 赤とんぼ
秋空に飛ぶ赤いとんぼ。懐かしさを誘う風物詩。 - 熊の冬眠準備
冬に備えて食料を蓄える熊。山の生きものの営みの一部。 - 雁(かり)
秋に飛来する渡り鳥。古くから和歌にも詠まれる。 - 蝉しぐれの終わり
夏の終わりを告げる、蝉の鳴き声の消えゆく音。 - 山鳩(やまばと)
秋の山に響くやわらかな鳴き声が特徴。 - 虫の音(むしのね)
秋の夜に響く虫たちの合唱。日本では「音楽」として聞かれる。 - 野鼠(のねずみ)
田畑に現れる小動物。秋は食べ物を集めて活動が活発に。
5. 秋の音と香り
耳を澄ませば、秋には秋の音があり、鼻をくすぐる香りがあります。風に乗る虫の音や、焚き火の匂いなど、感覚を呼び起こす表現を集めます。
- 虫の声(むしのこえ)
秋の夜を彩る、鈴虫やこおろぎの音。静けさの中の賑わい。 - 風の音(かぜのおと)
木々を揺らす風の音も、秋には寂しさを帯びる。 - 枯葉のざわめき
落ち葉が風に舞い、地面をこすれる音。秋特有の響き。 - 焚き火のぱちぱち
焚き火の燃える音。ぬくもりと郷愁を感じさせる。 - 木の実が落ちる音
どんぐりや栗が地面に落ちる、ぽとんという控えめな音。 - 遠くの祭囃子(まつりばやし)
秋祭りの太鼓や笛の音が風に乗って届く。 - 枯れ草を踏む音
足元でカサカサと鳴る音が季節の深まりを教えてくれる。 - 香ばしい焼き芋の匂い
焼きたての甘く香ばしい匂い。秋の味覚といえばこれ。 - 金木犀の香り(きんもくせい)
町角にふわりと香る甘い花の匂い。秋の訪れのサイン。 - 落ち葉焚きの煙の匂い
どこか懐かしく、あたたかみを感じさせる香り。 - 新米の炊ける香り
ほかほかの湯気とともに立ち上る、甘いごはんの香り。 - 収穫の田の香り
稲刈りのあとの田んぼから漂う、乾いた穂や土の香り。
6. 秋の人の営み
収穫、読書、食欲、祭り…人びとの暮らしにも秋が深く根ざしています。このカテゴリでは、人間の生活と秋の関わりに注目します。
- 収穫祭(しゅうかくさい)
農作物の実りを祝う行事。地域ごとの特色がある。 - 月見(つきみ)
十五夜や十三夜に月を愛でる風習。風流な秋の夜の楽しみ。 - 芋煮会(いもにかい)
東北地方で行われる、河原での秋の野外炊飯行事。 - 稲刈りの手伝い
家族総出で行う農作業のひとコマ。季節の営みの原風景。 - 読書の秋
過ごしやすい気候のもと、集中して本を読むのに適した季節。 - 食欲の秋
味覚が豊かになる季節。旬の食材が揃い、食が進む。 - 行楽の秋
紅葉狩りや遠足など、自然を楽しむ外出にぴったりの時期。 - 秋の遠足
小学校や保育園での定番行事。自然とのふれあいがテーマ。 - 衣替え(ころもがえ)
夏服から秋冬服へと衣装を替える習慣。季節の節目を感じさせる。 - 文化祭(ぶんかさい)
学校や地域で行われる発表・展示の行事。秋の一大イベント。 - 運動会
秋空の下で行う体育行事。家族や地域が一体となる場。 - 秋の味覚狩り
ぶどう狩り、栗拾い、きのこ狩りなど、自然と味覚を楽しむ活動。
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